蔚山科学技術院(UNIST)エネルギー・化学工学部のチョン・ユンソク、イ・サンヨン両教授はこのほど、高温下で爆発リスクが高まるリチウムイオン電池の弱点を解決する技術を開発することに成功した。運転中に熱が発生する電気自動車のバッテリーに応用が期待される。
両教授は「陽極と陰極だけでなく、電流が流れる電解質まで全て固体化し、爆発危険を解消した」と説明した。
リチウムイオン電池は、スマートフォン、ノートパソコンなど電子機器に一般的に使用されるバッテリーだ。繰り返し充電しても性能が大きく低下することがなく、容量も他のバッテリーに比べはるかに長い。現在のリチウムイオン電池は液体電解質を使用している。しかし、液体電解質は60度以上の環境では圧力が高まり、自然発火する特性がある。チョン教授は「電気自動車に新開発の電池を搭載すれば、爆発リスクを軽減できるほか、バッテリー安全装置が必要なくなるため、車体重量を軽くできる」と説明した。