「とんかつマックバーガー、レギュラー入りをしたものの半年で廃止」に続き、安定の迷走っぷりを見せつけるマクドナルド
元マック店員としては、今回の3つの新商品も同じように失敗するとしか思えないです・・・
さて、今回はマック常連の方なら常日頃疑問に思っていただろう「例のあれ」について書いていきます
ダブルチーズバーガーとチーズバーガーの値段比おかしくね?ということについて
改めてマクドナルドのメニュー見て驚いた
ぼくにはこの足し算の計算式がわからない pic.twitter.com/FDP7YAmtfc
— ピンフスキー (@hideyosino) 2015, 10月 27
ツイッターでも話題になっていますね
そもそもダブルチーズバーガーとチーズバーガーの違いは何?
ダブルチーズバーガーなのだから、単純に考えてチーズバーガーの2倍なんでしょ?
と思ったあなた、8割くらい正解です
厳密にいうと、「お肉」「チーズ」「ピクルス」の量だけが違います
チーズバーガーが1つずつなのに対し、ダブルチーズバーガーは2つずつと二倍になっています
オニオンと、ケチャップ、マスタードの量はそのままです
というのは案外どこにでも書かれていることですね
もっと深い話をすると、オニオン、ケチャップ、マスタード(あとピクルスも)は、店員さんに頼めば無料で2倍の量まで増量してもらうことができますので
お肉とチーズをプラス料金で二倍の量にしてもらってる、と考えれば「ダブル」チーズバーガーと呼んでもあながち間違いではない、と考えられそうです
しかしこれは逆にいうと、バーガーの構成だけ考えるならダブルチーズバーガーはチーズバーガーの二倍の値段が妥当である ということの証明にしかなりえません
量は2倍なのに2.5倍の値段?その理由は・・・?
ではなぜダブルチーズバーガーがチーズバーガーの2倍以上の値段がするのか
答えは単純です
チーズバーガーの値段が安すぎるからです
「100円マックをやめない限りマックの赤字は消えない」というのは長年マック業界で言われていることですが、普通に考えればあんなクオリティのものが100円で買えるほうがおかしいんですってことです
いやいやwwwwアメリカでも1ドルマックってのがあるし、アメリカのマックは売上うなぎ登りやんwwwwという反論もあるかと思いますが
マックで使われてる原材料のほとんどがアメリカ原産ですからね
そりゃアメリカのほうが原材料費は安いですよ
(牛肉はオーストラリア産ですが、マックの売上の4割を占める「ポテト」はアメリカ産です。ここ紛らわしいので追記。)
さらにそれを雑菌が一切入らないように細心の注意を払って日本まで持って来てパティ(パンに挟まってるハンバーグのこと)に加工して
同様に細心の注意を払って店舗まで運搬しなきゃいけないわけですから
それだけで結構なコストが掛かってしまいます*1
ほかの原材料もほとんど海外が原産国で
さらに、ここ最近は円安で輸入に不利な景気です
ゆえに、みなさんが想像している以上にチーズバーガーにはコストがかかっているわけです
じゃあ国内産にすればいいじゃない?そのほうが安く済むんじゃない?という声も聞こえてきそうですが、そういうわけにもいかないのです
その理由は・・・・僕の口からは言えないです
大人の事情ってやつですね (✿╹◡╹)*2
マックの迷走について、その迷走の先にあるものは・・・?
ここからはタイトルとはそこまで関係ありませんが、最近のマックどうした?と思っている方向けの文章
上にも書いてある通り、マック商品に使われている原材料コストは高く、100円のハンバーガーだけを提供していてはとても元を取れない
だから、安い既存の商品ではなく、新たに目玉商品となるかもしれない新商品の開発に力を入れているのではないかと、私は思います
(その商品開発の成果とか出来とかそういうのは今は置いておきますが・・・)
そういう考えがハムタスだのエグチだの、よく分からないものを産みだしてしまったのではないでしょうか
まあ、それもこれも100円マックという大安売りを始めてしまったのが原因なので、マックの自業自得といえばそうでしか無いですよね*3
正直な話、100円マックで原価と見合っているのはドリンクくらいでしょうね
じゃあ100円マック廃止ればええんちゃう?と思う方もいるかもしれませんが
マックリピーターの方なら分かるかと思いますが、いまの状況で100円マックを廃止したら確実にマックは詰みます
「安くて早いが取り柄である」というイメージが庶民に根付いちゃってますから
今は迷走中なのですが、これから先どうなるのでしょうね
これからも新商品開発を続けて、一発逆転を狙い続けるのか?*4
それとも諦めて100円マックをなくしてしまうのか?
それでも客はきちんとマックを利用してくれるのか?
いずれにしろ、マクドナルドの未来は暗そうです
*1:よく「マックは添加物が多いからバーガーが腐らない。だから体に悪い」と言われてますが、これは間違い。マックの商品に含まれる添加物はせいぜい普通にスーパーで売ってるお肉と同じくらい。雑菌が入らなように徹底しているから腐敗が遅いだけです。体に悪い理由は油が多いからってだけです。
*2:このことに関しては、マックのホームページにも載ってないです。どうしても知りたければマックでアルバイトを始めて見てください。アルバイトの頂点であるシフトマネージャーになれば明らかになります
*3:よく「65円マックがあった、その頃に戻せ」と言う輩がいますが、あれは期間限定のものですからね。その頃もクソもないです。ハンバーガー80円の頃もあったけどあれも円高(1ドル80円)が背景にあったからこそできたこと。