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渡辺和子にうつ病の過去?2・26事件と父親の死!金スマで壮絶な経歴を激白!

 

2015年10月30日(金) 19時56分~TBSテレビで放送される「中居正広の金スマ(金曜日のスマたちへ)スペシャル」に渡辺和子先生が出演されますね。

 

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「金スマ」「ゲスト」などで検索しても、どこにもお名前を見付けることができなかったんですが、番組予告で顔写真を拝見して、すぐに分かりました。
あの慈愛に満ちたお顔を拝見する限り、日本のマザーテレサ・渡辺和子先生に間違いありません。

と言っても、「修道服」と呼ばれるシスターの装いを見れば一目瞭然ですが(笑)

私が高3のころから5年間アルバイトをしていた料亭に、当時ノートルダム清心女子大学(岡山県岡山市)の学長でいらっしゃった渡辺和子先生は、副学長先生とご一緒に、たびたびおいでくださっていたんです。

本当に腰の低い方で、何度も何度も「ありがとう」「ありがとう」と言って胸の前で両手を組まれていた姿がなつかしく思い出されます。

渡辺和子先生のプロフィールや、2・26事件ではどれほど壮絶なご経験をなさったか、また著書なども併せてご紹介しますね。

 



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渡辺和子先生(88)のプロフィール

  • 2015年現在 学校法人ノートルダム清心女子大学〔Notre Dame Seishin University〕(岡山県岡山市北区伊福町)理事長
  • 1927年2月 北海道旭川市 生まれ(育ちは東京)
  • 父親は日本陸軍中将の渡辺錠太郎〔じょうたろう〕氏
  • きょうだいは兄2人、姉1人の4人兄弟の末っ子
  • 1936年2月26日 小学校3年生(9)のとき父親を目の前で亡くす
  • 1945年 18歳のときキリスト教の洗礼を受ける
  • 1951年 聖心女子大学(東京都)に入学
  • 1954年 上智大学大学院の西洋文化研究科で修士課程を修了
  • 1956年 29歳のときナミュール・ノートルダム修道女会〔Sisters of Notre Dame de Namur〕に入会
  • アメリカに留学
  • 1962年6月 ボストンカレッジ大学〔Boston College(通称BC)〕(マサチューセッツ州ボストン)で哲学の博士号を取得
  • 1962年9月 ノートルダム清心女子大学にて教授に就任
  • 1963~1990年 ノートルダム清心女子大学にて学長を務める
  • 1984年 マザー・テレサ来日の際、通訳を務める
  • 1990年 ノートルダム清心女子大学 名誉学長・理事長に就任
  • 1992~2001年 日本カトリック学校連合会 理事長を務める

 

 

渡辺和子先生に初めてお会いしたのは私が18歳のころでしたから、20年以上も前のことになるんですね。
久しぶりにお顔を拝見しましたが、変わりなくお元気そうで、本当にうれしく思います。

そして驚きました。
20年も経っているのに、ほとんどお変わりないんですよね。

それは、この「3つの化粧品」のおかげではないかと思うんです。

 

渡辺和子先生のおっしゃる「3つの化粧品」

  1. いつもにっこり笑うこと。
  2. 人の身になって思うこと。
  3. 自分の顔を恥じないこと。

この「3つの化粧品」は、お金が要らない、使っても減らない、使えば使うほど質がよくなる、どこへでも持っていける、そしてアンチエイジング、つまり、年を取らないためにとても大事な「化粧品」だと思います。

 

なるほど納得です *^_^*
先生がおっしゃると重みがありますね。

 

ところで、初めて知ったことがあります。
というのが、先生のご出身地のこと。
北海道のご出身で、育ちは東京なんだそうです。
てっきり岡山の方だと思ってました。

 

※ アメリカ文学者の渡辺和子氏(1944年7月生まれ)は別の方です。
  この方は2000年12月にお亡くなりになっています。

  

 

二・二六事件 ― 父親の死を目の当たりにした壮絶な体験

 

二・二六事件は1936(昭和11)年2月26日から29日にかけて、皇道派の青年将校が「昭和維新」と称し、政府の中枢であった渡辺錠太郎氏らを襲撃したクーデター未遂事件です。

もうちょっと分かりやすく言い替えてみますね。

当時の大日本帝国陸軍の内部には、いくつかの派閥が存在していました。
皇道派はそのうちの1つです。

彼らは天皇親政〔てんのうしんせい〕下での国家改造を目指していました。
天皇親政というのは、国王・皇帝・天皇などの君主自身が政治を行う君主制のこと。
この国家改造を昭和維新と言います。

皇道派に属していた青年将校ら(20代の現役大尉・中尉・少尉)が、自分たちの信じる正義を貫くため、武力をもって政府の重鎮を制圧しようと企てたのが二・二六事件です。

渡辺錠太郎氏を含む4名の犠牲を出した このクーデターは未遂に終わり、首謀者は処刑されました。

彼らは、天皇親政が現実のものとなれば、彼らの言うところの腐敗した政財界が一掃され、農村の困窮状態が改善されると信じていたのです。

武力で思想を実現させようとする考え方は明らかに間違っていますが、彼らが貫こうとしたのは「悪」ではなかったことがうかがえます。
“ それぞれの正義 ” のぶつかり合いだったのかもしれませんね・・・「もののけ姫」や「風の谷のナウシカ」に見られるように。

この事件が起きたのは、渡辺和子先生が小学校3年生のときでした。
青年将校らが突然 自宅に乗り込んできたため、錠太郎氏は和子先生を座卓の後ろに隠しました。
その瞬間、錠太郎氏に向けられた銃口が火を噴いたのです。

1メートルの至近距離で父親の死を目撃した瞬間でした。
当時まだ9歳だった先生は、どれほどの衝撃を受けられたことでしょう。
想像もつきません。

このとき暗殺された方は

  • 渡辺錠太郎〔わたなべ・じょうたろう〕氏
  • 松尾伝蔵〔まつお・でんぞう〕氏(岡田啓介首相と取り違えられた)
  • 高橋是清〔たかはし・これきよ〕氏
  • 齋藤 實〔さいとう・まこと〕氏

の4名でした。
遠い遠い昔の事件ではありますが、ご冥福を心よりお祈りしたいと思います。

 



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まさか、あの渡辺和子先生に うつ病を患った過去が?!

 

先生は自ら、26年前、50歳のころに うつ病を患ったことがある、と告白されています。

運命を恨んで暗い顔をしていたとき、ある方に「病気も両手でいただくのだ」と教えられたのだそうです。
神は乗り越えられない試練は与えない。
それに耐える力をつけるために試練は与えられるのだと。

物事には全て意味がある
このとき学んだのが「摂理として受け止める」こと ―「置かれた場所で咲く」ことだと、読売新聞さんのインタビュー(コラム)に答えておられました。

  

ところで、渡辺和子先生って瀬戸内寂聴さんに似てる・・・と思うのは私だけでしょうか。

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うつ病を患った過去がある、という点でも共通。
アルカイク・スマイル〔Archaic smile〕というのか、苦い経験もすべて包括するような、慈悲の心があふれ出るような笑顔も共通。

宗教は違えど、その心には相通じるものがあるのかもしれませんね。

 

 

渡辺和子先生の著書

PHP文庫(PHP研究所)

  • 1992年1月 心に愛がなければ―ほんとうの哀しみを知る人に
  • 1999年4月 愛をこめて生きる
  • 1999年6月 愛することは許されること
  • 2003年11月 目に見えないけれど大切なもの―あなたの心に安らぎと強さを
  • 2005年8月 「ひと」として大切なこと
    ※ 2003年に刊行された「人間としてどう生きるか」の改題版
  • 2006年12月 愛と励ましの言葉366日
  • 2008年3月 忘れかけていた大切なこと
  • 2008年4月 美しい人に―愛はほほえみから
  • 2009年7月 幸せのありか
  • 2015年7月 愛をつかむ―心に美しい花を育てる人に
  • 2015年7月 信じる「愛」を持っていますか―出会い、夢、そして憧れ

 

幻冬舎

  • 2012年4月 置かれた場所で咲きなさい
  • 2013年12月 面倒だから、しよう
  • 2015年9月 幸せはあなたの心が決める 

 

朝日文庫(朝日新聞出版)

  • 2012年9月 スミレのように踏まれて香る
  • 2013年12月 面倒だから、しよう

 

 この他にも多数の著書があります。

これらの多くの著書の中で最も記憶に残っているのが「置かれた場所で咲きなさい」です。
この著書は100万部を超えるベストセラーになっています。
「本の虫」の呼び声高い(笑)我が家の長女も、誕生日にもらった図書カードで買って読んでいましたよ。

この著書の中で先生は、人間を「花」に例えておられました。
雨風が強いとき、また日照り続きでどうしても咲けないときは、無理をしなくていい。
今の自分自身を受け止め、今できることをやりなさい、と教えています。
その代わりに、次の花を咲かせるために、下へ下へと根を張るよう、その場で努力をすること。

置かれた場所に不平不満を持つことをよしとしない。
「こんなはずじゃなかった」続きの人生を乗り越えてこられた先生の言葉は、静かで、しかし心に突き刺さります。

 

 

渡辺和子先生の教え

 

「ほほえみには、お金も時間もかけずに相手を幸せにする力がある」

数々の名言の中で、私の最も好きな言葉です。

先生の教える「愛」、それは、「人間とは、性別や年齢、財産、その人の持つ能力などに一切 関係なく、皆それぞれに大切な存在である」ということ。
自分は大切な存在だということを知り、自分自身を粗末に扱ってはならない、と先生はおっしゃいます。

 

そういえば、思い出したことがあります。

清心女子高等学校に進学した友人は、自転車で通学していました。
その当時(その当時どころか、始まって以来の出来事だったかもしれませんね(笑))チャリ通は彼女だけだったのですが、品行方正でなくてはならないという理念(?)の下、バスで通学するよう言われたそうです。
(渡辺和子先生にではないですよ!念のため)
バスに乗ろうと思うと、無駄な遠回りをしなければならないため、彼女は納得せず、3年間チャリ通で通しました。

素晴らしい精神(清心)だと思いませんか。

 

キレイに落ちたところで、この記事をおしまいにしたいと思います *^_^*♪ 

 



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画像出典:URESUJIHONPO.COM/子ども応援便り/Amazon