慰安婦像:中韓民間団体、ソウルで除幕式
毎日新聞 2015年10月28日 19時57分(最終更新 10月28日 20時57分)
【ソウル大貫智子】旧日本軍の従軍慰安婦問題解決を日本政府に迫ろうと、中韓両国の民間団体がソウル市城北(ソンブク)区の公園に中国人と韓国人の慰安婦を象徴する少女像を共同で設置し、28日、除幕式を行った。
共同設置は、中国系米国人で映画プロデューサーの史詠さん(54)が提案。昨夏、韓国系米国人団体が慰安婦問題を訴えるために設置した、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊グレンデール市の少女像を見たのがきっかけだった。像の横に空席のいすがあり、「中韓は日本帝国主義による苦痛を受けた。隣に中国人少女が座れば寂しくないのではないか」と考えたという。知人を通じ、ソウル市の在韓日本大使館前の少女像を制作した韓国人彫刻家と知り合い、それぞれが伝統衣装を着た少女像を制作した。
除幕式には、公園の一角を提供した城北区長や最大野党・新政治民主連合の国会議員ら約80人が出席した。