失望を露わにしたミゲル・ロドリゴ監督【写真:Getty Images】
「クレイジーだ」
日本には未だ“文化”が定着していないのだろうか。フットサル日本代表の指揮官を務めるミゲル・ロドリゴ監督が失望を露わにした。
ロドリゴ氏は日本で開催された少年フットサル大会が“サッカーボール”を用いていることへの怒りを自身のツイッターで叫んでいる。同氏がアップした動画では、フットサル大会にフットサルボールに比べて反発性の高いサッカーボールが使われ、ロングボールの打ち合いになっている少年たちのプレーが映っている。
What happens when you play futsal with soccer ball? Just watch! It's a disaster. Impossible become a great player! pic.twitter.com/ZXOJmPYpo3
— Miguel Rodrigo (@miguelrodrigocs) October 29, 2015
Long ball dame desho!!! Futsal tournament desu demo soccer ball! Wakaranai!!!! Crazy desu!!! pic.twitter.com/qJHqkFW0RD
— Miguel Rodrigo (@miguelrodrigocs) October 29, 2015
サッカーとフットサルは見た目の類似性から、正確な違いを認識していない選手や指導者が多い。しかしながら、ロングボールの多用は極めて“サッカー的”な考え方であり、フットサルのプレースタイルが正しく普及していない証拠だ。「酷い惨状だ。これでは素晴らしい選手になることはできない」とロドリゴ氏は糾弾している。
今回の出来事はスペインやブラジルを始めとしたフットサル先進国に比べて、日本では未だ“文化”として同スポーツが定着していないことの象徴となってしまった。また、フットサルの考え方、テクニックがサッカーにも多く応用されている現状では、同じくサッカーにおいても大きな差があると言えそうだ。
日本のサッカー界、フットサル界の成長には草の根の文化成熟を見直す必要があると言えそうだ。
【了】
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