【強歩とは】大宮高校の強歩大会心肺停止事故がツイッターで発覚!

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こんにちは。NALです！

今回は2015年10月16日に埼玉県にある大宮高校で発生した強歩大会心肺停止事故について取り上げます。

事故の起きた大宮高校では体力向上や精神力の鍛錬のため毎年、強歩大会を実施しています。
毎年恒例のこの行事に参加した高校2年生の女子生徒がゴール手前で倒れ、病院に緊急搬送されるも帰らぬ人となりました。

埼玉県警によれば死因は”病死”と発表されていますが、学校側は大会との因果関係は不明としつつも「大会を中止していれば防げたかもしれない」とコメントしています。

今回の一件で若い命が奪われるという残念な結果になってしまいましたが、そもそも強歩とは一体どんなものなのでしょうか？
また、事故当日、学校側はどのような対策を取っていたのでしょうか？

今回は強歩大会心肺停止事故について調べてみました！

強歩とは？

まず、強歩とは別名「強行遠足」または「ウォークラリー」と呼ばれる長距離歩行を指します。

ほとんどの方が聞き慣れないことからも強歩は一部の学校でのみ行われる競技です。
今回事故が起きた場所は埼玉県であることから関東地方のみで行われているものと思われがちですが、実は北は北海道、南は九州・福岡まで執り行われている全国規模の競技なのです。

特に山梨県では高い知名度を誇っており、1997年ごろまでは県内すべての県立高校は授業の一環として強歩を取り入れていた歴史があるのです。

便宜上、”競技”と表現しましたが、強歩の目的は最後まで歩き通すこと。
そのため、競技的な意味合いが強い”競歩”と読み方こそ同じでも意味合いは全く違うのです。

大宮高校で起きた強歩大会心肺停止事故はツイッターから発覚！

事故が起きた大宮高校では強歩大会を毎年開催することが恒例となっています。

強歩大会はさいたま市西区にある『西遊馬公園』をスタート・ゴール地点とし、男子は約16.5km、女子は13.0kmを踏破します。
健康な若者からすれば、これらの距離は決して心身に負担をかけるような数字ではありません。

しかし、強歩大会には往々にして”時間制限”が設けられていることがほとんどです。

強歩の目的が最後まで歩き切ることといえど”大会”という名目上、多少なりとも”競争原理”は介在しています。
一般的な強歩大会では各チェックポイントごとに制限時間が設けられており、それを超過した場合には棄権とみなされ、失格扱いとなります。

そのため、強歩の「体力向上や精神力鍛錬」という本来の意義が薄れ、実質的には順位争いと何ら変わらない競歩となっている節が指摘されています。
このような背景を理由に前走者を追い越すために無理なペースを作り出した結果、心臓発作で突然死する事例も過去に報告されているのです。

今回、事故が発生した大宮高校では万全の対策が取られていたのでしょうか？

当事者でない外部の人間が当時の状況を詳細に知ることは不可能ですが、実は事故発生直後からTwitterや匿名掲示板を中心に生徒と思われる書き込みが相次いでいたのです。
その一部を以下に引用します。

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/16(金) ]
今日の競歩大会で心肺停止者が出たというのは本当でしょうか？

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/16(金) ]
逆に質問しますが、あなたはその情報をどこで手に入れたんですか？？

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/16(金) ]
Twitterなどで書き込んでいる生徒達がたくさんいますよ。

部外者でも知ることが出来る情報です。

既に報道されている通り、今回の事故は小雨の降る中で決行されました。
しかし、生徒の書き込みを見る限り、学校側が対策を怠っていたのではないかと指摘する声が上がっています。

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/17(土) ]
前日の事前指導で配られた紙にははっきりと雨天中止とかかれていました。

それなのに強行に至ったようです。

もともと雨天決行ならば、ちゃんとした準備・体制が取れているのかもしれませんね。

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/17(土) ]
浦和は学校OBの医師が一緒に走ってるから。

生徒もゴールしたいから、事前にめいめい走り込んで備えるらしい。

そういう準備なく雨天決行は危険だよ。

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/17(土) ]
その情報は本当です。

それに雨で寒い中ジャージ着用を禁止していたらしいです。

受験校を考え直そうかな、とおもってしまいます。

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/20(火) ]
走っているときは半袖短パンですが、それ以外は決してジャージ着用禁止ではありません

これらの書き込みで特に目を引くのが最後の2つです。
双方とも情報の食い違いは見られますが、強歩中はジャージの着用が許可されていなかったことが窺えます。

寒暖差の激しい今日においてそれも小雨の降る中で半ば”強行”する形で強歩大会を決行した学校側ですが、競技中の体温低下や調節への配慮は考慮されていたのでしょうか？

遺族の反応

2015年10月27日現在の報道では事故が発生したことのみが伝えられています。
学校側の対応や遺族の反応については分かっていませんが、大宮高校に在籍する生徒のTwitterには遺族に関する書き込みが確認されています。

以下の書き込みは実際に大宮高校に在籍する学生によるものです。

大宮高校の側にどれほど責任があるのかは正直よくわからないけれど、ご遺族の方の「強歩大会の約1ヶ月前の練習で一度倒れてしまったことがあったとき、今年は体調的に危険そうだから強歩大会に出るのは諦めよう、と言っていたらこんなことにはならなかったかもしれないのに」という言葉が心に残ってる

— kawai (@kawai_river) October 27, 2015

「娘が行きたがっていた修学旅行だから是非とも娘の分まで楽しんでもらいたい」という言葉、強すぎると思うんですよ

— kawai (@kawai_river) October 27, 2015

学校側の対応は？掲示板による告発

現時点では学校側からは一切コメントがありませんが、内部では一体どのような対応をしているのでしょうか？

これからご紹介する情報も匿名掲示板によるものですので真偽のほどは定かではありませんが、その書き込みを見る限り、学校側が誠意ある対応をとっているとは思えない実態が綴られています。

生徒の親＠保護者
[ 2015/10/23(金) ]
子供から聞いた話によると、そもそも強歩大会は全て外で行うので、雨の中傘をさしながら外で短パン体操服に着替え（女子生徒も含む）、ずぶ濡れになって走った後、また外で制服に着替えて寒さに震えながら帰ったそうだ。

（中略）

走っている生徒には、唇が紫色になっている子供が他にも沢山いて、低体温症で他に犠牲者が出ていても不思議ではなかったと思われる。

生徒も保護者も皆怒っているのだが、生徒を集めた全校集会で教師側からの謝罪の言葉は一切なく、「不幸な事故があったが皆で乗り切りましょう」といった話にすり替えて、責任の所在をうやむやにしようとしている。

更にはSNSなどで今回の件を外に漏らさないようにと、事実の隠ぺいに走る始末。

今日あった保護者会でも、今回の問題やその責任に関する話は早々に切り上げて、「生徒の心のケア」という話題に話をすり替えようとしていた。

内緒さん＠一般人
[ 2015/10/23(金) ]
学校行事は学校の管理責任のもと行われるものだが、「本人が大丈夫と言ったから走らせた」という校長の話を聞いていると、大宮高校の学校行事は生徒の自己責任のもと行われているのかと感じた。

何か事故があっても、責任は本人にある。

そう聞こえた。