客室テレビ受信料支払い命令=NHK未契約のホテル会社に—東京地裁

 客室などにテレビを設置しているのに受信契約に応じていないとして、NHKが全国でビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンス(東京、東証1部)に、受信料の支払いなどを求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であった。永谷典雄裁判長は部屋ごとに受信契約に応じ、約6170万円を支払うよう命じた。

 NHKによると、事業所に受信料支払いなどを求めた訴訟で判決は2件目。1件目もNHKが勝訴し、事業所側が最高裁に上告中という。

 永谷裁判長は「契約に応じない事業所とは、判決が確定した時に契約が成立し、テレビなどを設置した時点からの受信料を徴収できる」と述べた。

 その上で、共立側は42施設の客室や事務所など約6760カ所について、2012年4〜7月の受信料を支払うべきだとした。NHKに放送を受信できないようにする措置などを求めた共立側の訴えは退けた。

 共立メンテナンスの話 担当者が不在でコメントできない。 

[時事通信社]

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