大隈悠
2015年10月29日11時50分
名古屋市中区栄の松坂屋名古屋店に29日、家電量販大手ヨドバシカメラがオープンした。東京や大阪に旗艦店を構えるヨドバシの東海地方への出店は初めて。早朝から行列ができ、午前10時の開店時間を20分繰り上げた。
栄地区ではヤマダ電機が2011年に撤退してから家電量販大手の店がなく、「空白地帯」での商圏拡大を狙う。新店舗「マルチメディア名古屋松坂屋店」は松坂屋南館4~6階の3フロア。売り場面積は延べ約7200平方メートルで、家電のほかスマートフォンや時計、アウトドア用品など計約20万点をそろえる。ヨドバシの藤沢昭和社長は「名古屋への出店は悲願だった。ネット通販の利用者が多かったことも決め手」と話した。
ヨドバシは当初、名古屋駅地区に建設中の高層ビル、JRゲートタワーへの出店を計画。だが、工事の遅れなどを理由に栄地区への出店に切り替えた経緯がある。松坂屋を運営するJフロントリテイリングは、自前の売り場は減るが、男性客や外国人観光客の取り込みに効果があると判断した。免税手続きができるカウンターをヨドバシ開店にあわせて、北館1階から南館3階に移した。
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