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頭脳派fhánaが考える世界進出。アニソンは1つの武器でしかない
インタビュー・テキスト:金子厚武(2015/10/28)
これまでCINRAではfhánaが作品をリリースするたびに取材を行い、様々な角度からfhánaという特異なユニットの面白さを伝えてきたつもりだが、今回の取材ほど彼らが、特に中心人物である佐藤純一が、その想いをはっきりと口にしたことはなかったように思う。
当初はニューシングル『コメットルシファー ~The Seed and the Sower~』が、鉱石好きの少年を主人公としたアニメ『コメット・ルシファー』のオープニング曲ということもあって、メンバーの少年少女時代を振り返ろうと考えていた。しかし、会話の入口として先日行われた初の海外ライブについての感想を聞くと、そこから佐藤の世界進出に対する考えが、さらには「もっと売れたい」というストレートな想いが出てくるに至ったのだ。
文字数の関係でカットになった部分も多いのだが、佐藤は経済の変動や、具体的なパラダイムシフトを例に挙げながら、これから世界に目を向けることの重要性を強く語ってくれた。そしてそれは、fhánaが1stアルバムとそのツアーで一連のサイクルを終え、今回のシングルから本当の冒険をスタートさせたことを意味している。それでは、メンバー四人の言葉にぜひ耳を傾けてみてほしい。
fhána(ふぁな)
佐藤純一 (FLEET) + yuxuki waga (s10rw) + kevin mitsunaga (Leggysalad) のインターネット3世代によるサウンド・プロデューサーと、ボーカリストのtowanaによるユニット。2013年夏、TVアニメ『有頂天家族』のED主題歌『ケセラセラ』でメジャーデビュー。『Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-』への初出演を果たし、iTunesの「NEW ARTIST 2014」にも選出されるなど、シーンを問わず各界から注目を集めている。2015年2月に1stアルバム『Outside of Melancholy』をリリース。その後、アルバムを引っさげた初のワンマンライブツアー『Outside of Melancholy Show 2015』を開催し、大盛況。ライブパフォーマンスでも注目を集めている。
fhana.jp
経済のニュースを見てても、日本とか先進国はこれ以上先がない、もう伸びないというのは、ものの道理として明らかじゃないですか?(佐藤)
―9月末にアメリカのアトランタで開催された『Anime Weekend Atlanta』で、初の海外ライブが行われましたね。
佐藤(Key,Cho):実はアトランタに行く前から、「海外展開したい」ってすごく思ってたんです。でもそれは、「世界に憧れがあるから」みたいなポジティブな理由ではなくて、日本に限界を感じる部分があるからなんですよね。日本だけだとパイが小さいから、国内で上を目指すよりも、もっと視野を広げて、海外展開を考えていかないとなって。中でも、まずはアジアだと思っていて。アジアはまだ日本や東京というブランドが通用するから、そこを攻めない手はない。ただ、アジアでヒットしたものが欧米でフックアップされることはほとんどない。逆に、欧米で認められるとアジアでもヒットしやすくなったりするから、欧米で認められて、その既成事実を持ってアジアに行けたらと思ってるんです。
fhána『Anime Weekend Atlanta』ライブより
―なるほど。今回のアトランタのライブはその第一歩になったと。
佐藤:経済のニュースを見てても、日本とか先進国はこれ以上先がない、もう伸びないというのは、ものの道理として明らかじゃないですか? 日本はこれからお年寄りが増えて、労働人口が減って、音楽だけじゃなく、全体的に弱くなって行くのは仕方ない。だからこそ、外に目を向けなければと思うんですよ。韓国とかはもともと国内市場がそんなに大きくないから、海外で売ることを前提でやってるじゃないですか?
―K-POPが成功した背景はそこですよね。
佐藤:日本はガラパゴス化しつつ、何とか国内だけで成り立ってきたけど、どんどん何ともならなくなると思うんです。だから外に目を向けて活動して行きたいと思っていたときに、今回のアトランタのお話があって。あと『J-MELO』という世界150か国で放送してるNHK WORLDの番組があるんですけど、その番組内で世界各国の視聴者が好きな日本人アーティストに投票する企画(「J-MELO Breakthrough Artist Showcase 2015」)があって、fhánaが3位になったんですよ。しかも、エントリーされた曲が“Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~”で、アニメのタイアップ曲じゃないから、アニメのファンがfhánaに投票したわけではなくて、曲を聴いて気に入ってもらえたんだと思うんですよね。そういうこともあって、やっぱりこれは世界に目を向けた方がいいぞと。
―発想を転換させるような出来事が続いたわけですね。
佐藤:今までの経験則として、パラダイムを変える発想って、上手く行くパターンが多かったんです。「ボーカロイドという面白いフィールドがあるぞ」と思って行ってみたら、そこからつながってfhánaが生まれたり、その前にFLEETとしてバンド活動を始めたときも、「ライブハウスでやっててもな……」と思って、当時はまだニコニコ動画とかもなかったけど、「これからはネットだ」と感じて音源を公開してみたりしたら、そこから上手くことが進みだした。そういう感覚を今海外に対してすごく感じてて、ある程度まではスルスルっと行くんじゃないかって気がしてるんですよね(笑)。
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