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よつば手帖 よつばデザイン後藤の日々の記録

登壇用スライドの作り方

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slide

数年前から人前で話す機会が増えました。その際にはスライドを準備しています。
同じ内容を喋るという事はまず無くてスライドは毎回作っています。(たまに一部分を流用する事もあります)

スライドの作り方はあんまり多く共有されていない気がするので私なりの作り方を紹介したいと思います。

業種やおかれている立場などの状況次第でベストな作り方は異なります。
これが正解という訳ではないので、話半分ぐらいで読んでいただければと思います。

 

よつばデザイン流スライドの作り方

構成を考える

テーマを決めて何をもってスライドのゴールとするのかを決めます。
こんな要素入れようかなとか、こんな流れはどうかなとかを考えます。
移動中などの時間を使って考えるようにしています。
「起承転結」ぐらいの構成は何も手を動かさない時点で決めておくと良いと考えます。
参加者の主な層はどんな方なのかもしっかりイメージしてどの程度の情報が良いのかを検討する必要もあります。
登壇が決まった日からずーっと頭において考えます。

 

アウトラインを作る

構成で言いたい事と、重要となるワードを書き出していきます。
そこから構成の見出しをテキストエディタで書いて行きます。この時点でkeynoteを開く事はありません。
※締切が差し迫ってる時はスライドのタイトルだけ作って気分を盛り上げる事はあります。
大項目が決まったらそのサブ項目というように作ると流れがスムーズになります。
テキストエディタでアウトラインを書いていきます。
テキスト上でも情報の階層構造を意識してあとからわかるように記述します。

 

小さくまとまらないように心がける

万人が納得するような言い回しやゴール設定は心に残らなくなってしまうので、少しは印象的な部分を設定するようにしています。
かと言ってとんがった人だけがわかるような感じは避けます。このバランスはいつも悩みます。
また、どこかで希望が持てるような要素も入れられるよう心がけています。

 

構成を見直す

少し日にちを空けて構成を見直してみます。
聞く層にはこの展開で伝わるかどうかを検討してみます。
「順番はやっぱりこうやったほうがいいかな?」とか少し冷静になって判断しやすいです。
どんな方が参加するのかをイメージして再度練ってみます。
なるべくわかりやすい流れで考えます。

 

一度寝かす

もう一回時間をあけます。
構成はこれで良かったかを再検討します。
ここで試行錯誤していく事は多いです。

 

スライドに落とし込む

構成が固まってきたら初めてkeynoteを立ち上げてスライドの骨格を作っていきます。
最初は構成を再現していく感じで装飾などはやりません。
文字だけのスライドで成立するようなバランスを心がけてテンプレートを選んでいきます。
(テンプレートはオリジナルで作っています)
詰め込みすぎや小さすぎる文字はNGとは良く言われる事ですが、細いウエイトも会場などによっては読みにくくなる事があります。
スライドはじっくり眺めるものでは無いので、文字が読みやすいというのが重要です。

 

アクセントやビジュアル要素を入れる

大見出し扱いのスライドに背景画像を入れてみたり、スライドの順番でアクセントとなる画像を入れていきます。
文字だけで退屈してしまいそうなところには少し印象的なビジュアル要素を入れる事も多いです。
ここは登壇日あるいはスライド提出日の2〜3日前ぐらいに集中して一気にやります。
画像はUnsplashを良く使っています。

 

再度落とし込む

一日で一気に作り上げるとどこか不完全な感じが多いので、次の日などにまた流れを見ながら修正していきます。
画像イメージをもう少し追加したり、イメージが入った事によって言い回しを少し変えてみたりします。

 

本番

登壇当日に時間があればまだ若干の手直しをします。
最近は表紙に動画を使う事も増えてるので、直前に動画を埋めこんで仕上げます。

 

発表後にスライドシェアに公開

スライドで使用した動画を画像に差し替えてPDFに差し替えます。
その場でないとわかりにくいところや公開すべきではないものなどは削除あるいは編集・加工をしてslideshareに公開します。
基本的に有料イベントや有料で行う社内勉強会向けのもの以外はSlideshareで公開する事も目的のひとつにしています。

 

スライドの考え方

スライドはあくまで喋りながら見せていくツールなので、静止画と映像の中間みたいなものだと考えています。
スライドのパーツひとつひとつにこだわって作るよりも大きな流れを重視しています。
個々のパーツを作り込む暇があれば言葉遣いや伝える順番に時間を使いたいと思っています。(必要なパーツについては作り込みます)
keynoteでは文字詰めなどが出来ないので、グラフィックソフトで一つ一つパーツを作る方もいらっしゃるかと思いますが、十分時間がある場合を除いて個人的にはその時間があるのであれば内容に時間をかけたほうが良いのかなと考えています(この考え方は人それぞれ)。
印象的なワードのみのスライドで話しで展開していくスタイルの方はグラフィックソフトなどで作り込んだほうが良いかと思います。
私の場合は直前に言葉を変える可能性があるのも画像で作らないという要因のひとつです。

 

まとめ:スライド作りは得るものが大きいのでオススメです

 

スライド作りは時間がかかります

技術的なテーマは事実を伝える感じなので比較的さくさく出来ますが(裏取りは必要)、デザインや思考方法などが絡んでいくものは準備に時間がかかります。
どちらかというと最近は後者を増やしているのでスライドを作るのは時間がかかる傾向です。時間がかかる時は経験値がためてる時だと思えば乗り越えられます。

 

アウトプットは思考整理の機会

自分の考えをアウトプットや言語化するという事は、思考の整理が出来るという意味もあります。お客さんの思考の整理はしてても自分のほうはおろそかなんて事も少なくありませんよね。
スライドを制作する時間はかかりますが(通常業務を大きく圧迫する事もあります)、実際の仕事に大きくフィードバックできる部分も非常に多くあるため、積極的にやっていったほうが良いと考えています。
100回勉強会に参加するよりは1回発表したほうが良いなんてお話を良く聞きますが、私も同意見です。

 

人前で喋る時に緊張しない方法

人前で喋るのが苦手というデザイナーさんは多いと思います。
「お客さんの前でプレゼンしてるようなもの」と思ったら自然に話せるようになりました。
会場に来られてる中でこの人に向けて喋ろうとかを決めてしまえばガチガチになってしまうという事はないかもしれません。

 

他の人がやってないからこそチャレンジする

なかなか自分の売りが見つからないというような方にこそ、発表してみる事にチャレンジしてみてはと思います。
同等のラインにいるグループから一歩抜け出すチャンスになるかもしれません。
人前に出るのが苦手という人はblogなどでも良いのでスライドを発表してみてはいかがでしょうか?

 

よつばデザインのスライドはこちらにあります。

 

Processed with VSCOcam with 5 preset

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この記事を書いた人
後藤賢司 よつばデザイン 代表
Webディレクター・デザイナー 日本, 東京&大分
著書
WordPressプロフェッショナル養成読本 [Webサイト運用の現場で役立つ知識が満載! ] (Software Design plus)
WordPressプロフェッショナル養成読本 2014年10月のすごいコンピュータ書で1位
現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド
現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド AmazonのWebデザイン、デザイン、デザイン・グラフィックスで1位
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