佐藤武嗣
2015年10月29日10時48分
米国東部の米軍基地で28日、陸軍の無人飛行船(全長73メートル)を固定していたロープが外れ、飛行船が空中を数時間にわたって漂いF16戦闘機が緊急発進して行方を追う騒ぎがあった。
北米航空宇宙防衛司令部によると、飛行船は同日昼、メリーランド州の基地でロープが何らかの理由で外れ、高度約5千メートルを北上。墜落した場合に被害が出る可能性があることから、近くの空軍基地からF16戦闘機2機が緊急発進した。
AP通信によると飛行船ヘリウムガスが抜け、240キロ離れたペンシルベニア州に着地。ロープが電線に触れ、約3万世帯が停電になったが、大きな被害はなかった。
飛行船は空域の警戒監視用に開発されたもので、アフガニスタンやイラク戦争で米軍の前線基地の監視に利用。ミサイル防衛システムの一環としても導入している。(佐藤武嗣)
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朝日新聞国際報道部
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