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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

今回の炎上について。ナショナルデパート秀島康右

アイデアのスープ 炎上 仕事

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だいぶ炎上しました。

1日で数十万とまでは言わないけど、10万PVぐらいの炎上でした。Twitterでいろいろと書かれましたねえ、Twitterでの罵詈雑言や人格否定、犯罪者呼ばわり、個人攻撃の炎上というのは初めてだったので、こういうことが火種となって、こういうふうに勘違いされて、こういうふうに拡散して、こういうふうに個人攻撃されて、結果としてそれがセットになって「炎上」ということになるのか、とそれまで他人事のように見ていた「炎上」ということを肌で感じることとなりました。心配して様子を見に来てくれた友人もいたり、スタッフも心配してLINEを送ってくれたりしたけど、僕は元気です。

 

冒頭の画像は土下座をしているところを撮りました。この画像を見て「なにバカなことをやってんだよwww」ととらえるか「工場の中でジャケットを着て不衛生な、こんな店の商品は買わない」ととらえるか「土下座できるほど床を掃除してるんだな」ととらえるか、このとらえかたの違いが炎上するかしないかの分かれ道のような気がします。

こういう「とらえかた」は人によってさまざまで、同じものを見て他人がどう見てどう感じるかは、これはもうコントロールできないことなので、「炎上」というのはまあ、仕方がないことと思っています。

炎上すると「事実と違う」という言い訳をしがちですが、「事実」というのは見る人それぞれのとらえかたで決まってしまうので、いったん炎上の俎上にのってしまうと、もうこれは意味を成さなくなるというのが僕の考え方です。

ちなみにアクセス数のスクショです。上が10月28日のトータル、下が炎上開始から24時間分のアクセス数です。

 

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実際に数字を見てみると、そこまでではないな、という感じがします。時間ごとに区切ってみると、午前中の時間帯はセッション時間が1分未満、昼間の時間帯はセッション時間が3分以上となっていて、夕方以降はだいたい2分程度だったと思います。

炎上は初動の煽りが重要なので、午前中に「獲物」を見つけた人たちがサラッと読んで速攻で煽りツイートする、これが第一波。第一波の拡散に触れた人がブログにたどり着き、一人あたり2.5ページぐらい読み込んでいたので、ここで他の記事のPVが上がってくる、これが第二波。この第二波ぐらいで僕が炎上に気づいて、急いで新しいお店オープンの記事を書いてリンクを貼ったわけです。それが燃料となって午後3時頃がピークとなり、そこで拡散が広まり、ブログを読んでいない人たちが煽りツイートをリツイートして拡散。これが第三波という流れです。

で、炎上するって思わなかったの?ということを聞かれるのですが、実は炎上したのが当該記事だとは思っていなくて、違う記事が炎上したのかと勘違いしてました。勘違いしてた記事がこれ。

blog.hideshima.net

 

これなんか炎上の獲物としてはわりといい感じだと思うのですが、あまりにデリケートゾーンなのでここはスルーされたのでしょうか。ココらへんが炎上してくれると面白かったのですが、やはり炎上は思うようにはいきません。あと、友人が五輪エンブレムの一件での炎上対応についてのニュース記事をシェアしていたのを見ました。ニュースはこれ。

bylines.news.yahoo.co.jp

 

ポイントは以下の4項目だそうです。

■初動の遅れは取り返せない
■炎上原因の誤解がさらなる炎上の火種に
■メディア対応における逆ギレは致命傷
■責任者の不在こそが最大の問題

 

こう見ると、今回の炎上は初動の煽りが出始めた時に僕が仕事をしていて気づかなかったので、もう、これは対応をしないほうがいいと判断しました。代わりに新しいお店のオープンの記事を書いて投下、そのリンクを貼ってPVにつなげようという考えに切り替えたのです。炎上原因の誤解は仕方がないというか、そもそも「誤解」がイコール「炎上」なので、ここは逆にさらに燃料を投下してもっと炎上させようとしました。炎上中に新しい記事を2本書いてさらに延焼させる。せっかく炎上したのなら、長く燃えてもらって、その中の数%の理解者を増やしたほうが得策と思いました。

あと、炎上中に「岡山が炎上しないので困る」という記事を投下したときに、「それは人口が違うから当たり前だ」という至極まっとうなツイートをいただきまして、そりゃそうだ、と膝を打ったりもしました。これがいわゆる集合知というものなのかと。

で、五輪エンブレムは、そもそも国の一大事で有名な人が関わっているためにクリーンなイメージを保たなければならない前提の上での炎上でしたが、僕はそもそもダーティーなイメージなので、Twitterで僕にダメージを与えようとするツイートが蔓延しても、身近な人からも、まあ、秀島ならそんなふうに書かれても仕方がないよね、という反応のほうが多かったですね。

 

blog.hideshima.net

今回炎上した記事を見ていて、それに対するTwitter上での罵詈雑言や人格否定、犯罪者呼ばわり、個人攻撃を見ていると、だいたいこんな感じです。

「DVパン屋!」
「言葉の表現が最悪、こんな人の焼いたパンは買いたくない」
「ここのパンは不味い、買わない」
「こいつは何を言ってるの?バカなの?」
「こんな会社つぶれてしまえ!」

その他いろいろありますが、全部を追うにはあまりにも多すぎるので、このへんで。炎上原因の根本は、ブログの言葉の表現が気に入らなかったみたいです。言葉尻を捕らえたりするのはネット上での煽りの鉄則なので、獲物を見つけたらこうして追い込め、という基本が徹底されている感じです。

あと、秀島康右という僕の名前とネガティブなキーワードをひたすら連呼して検索関連ワードに載せようとする活動があったり、不買運動を呼びかける人あり、人によって炎上や煽りの方法はさまざまあるようです。

こう見ると、もう弁解しても意味ないと思うでしょ。本当の「事実」と、ネットで煽って叩いている人の「事実」は一致しない事のほうが多いですし、炎上の根には「義憤」があるわけですから、だから吐き出したいものを全部吐き出してもらってスッキリしていただくしか方法は無くて、対応もくそもへったくれも無いわけです。

 

今回の炎上の総括としては、まあ、秀島、炎上しがちだよね。というのを再確認したのと、はてなブログに移ってきて1週間で初炎上という、はてなブログの底力を見せつけられた感がハンパないです。

そもそも実名を出してやっているブログだし、仕事も実名が出るわけですから、炎上して困るならブログなんてやってんじゃねーよ、日記アプリにでも書いとけ、という考えは今も変わってないし、ネット上で自分の好き放題に、自分の楽な表現で書いていれば、そりゃあ癇に障る人の10万や20万、いや50万人くらいはいるでしょう。

こうやって炎上して、Twitter上で罵詈雑言や人格否定、犯罪者呼ばわり、個人攻撃、不買運動をされても、今日も早朝から普通に仕事をしているし、明日も普通にというかお店のオープン準備をしているだろうし、あさっては新しい売場のオープニングレセプションだし、と、ネット上で何が起ころうとも、普通に生きていれば実生活も仕事もやることがたくさんわるわけです。

 

炎上させる十万人の中の1人となるか、炎上の中心に立って矢を浴びるたった1人となるか、この違いは大きいと思うんですよ。なかなかできない経験ですし。こんなこと書くと「あいつ頭おかしいんじゃねえの?」と言われるかもしれませんが、批判するより、批判される方が向いているのかもしれません。

今回の炎上で、より一層感じたのは、それでも支えてくれる家族、自分の働いている会社がボロクソに書かれても、それでも頑張って仕事をしてくれ、僕を心配してLINEを送ってくれるスタッフたち、心配して駆けつけてくれる友人たち、そしてなによりも、ずっと昔から僕のブログを読んでくれて、苦しい時もずっと支え続けてくれて、ナショナルデパートのファンでいてくれるお客さんたちへの感謝です。

たとえ日本の中で1億人が僕や僕の作るものを否定しても、0.1%のお客さんがいてくれれば、会社としては成り立ちます。自分の好きなことしかしない、自分の作りたものしか作らない、そのスタイルで0.1%の人に支えられながら、いままでもやってきましたし、これからも続けていくのだと思います。

自分の好きなことを、自分の表現方法でやっていけば、かならずや摩擦や衝突は生まれます。それでも、身近な人達に支えられ、こうして仕事をやっていられることに、すごく感謝しています。みなさん本当にありがとうございます。

 

あさって10月31日は新しい売場のオープンです。ぜひ、みなさまお誘い合わせの上、ご来店くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

ナショナルデパート株式会社
代表取締役 秀島康右

 

それでは仕事に戻ります。

 

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【お知らせ】
2015年10月31日、焼き立てグランパーニュが買えるお店がオープンします!
当日はいろいろご用意してますので、みなさまぜひ!!

 

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