WordPressの管理画面にPDFマニュアルを埋め込んで、運営コストを削減しよう
- 132
- 37
はじまして、デザイナーのすーちゃんです!
個人的に「Illustrator」は、全部小文字で「illustrator」と書くのが好きです。
デザイナーの皆さんはマニュアルを作成する際、どんなソフトを使っていますか? 今回は私が普段、マニュアルを作るときに使用しているソフトやその手順をご紹介したいと思います。
▼目次
マニュアルを作成するときは、ほぼIllustratorとIndesignを使っています。
では、それぞれのメリット、デメリットを挙げながら、なぜこの2つのソフトを使うのかご説明したいと思います。
一番の理由は、Illustratorが好きだから……ですが、わたしの個人的な好みは一旦置いておきます。
実は、普段Indesignを使うことはあまりありません。
以前はIllustratorだけで作っていたのですが、「ノンブルを振る」「1データずつPDFを書き出す」という2点に時間をロスしてしまい、大変なストレスになっていました。
そこで、マニュアル作成に求めるものを改めて洗い出した結果、
という3つの欲求が挙がりました。
試行錯誤の末、基本的なデザインはIllustratorで、ノンブルなど製本の工程はIndesignを使うことでストレスや時間ロスの削減に成功しました!
ここからは実際にどういった構成で作成しているのか、一般的なWordPressのマニュアルを例に簡単にご紹介したいと思います。
特に、今後改定する可能性がある場合は、バーション情報と作成日(または改定日)を入れると、間違って古いものを見ていた!という失敗を減らせます。
ページ数が少ない場合にはなくても大丈夫ですが、あった方がより親切ですね。
改定があった場合には、改定日、改定内容も一緒に記載します。
新規投稿・編集について手順を追って説明します。
見出し → 手順1(テキスト+キャプチャ) → 手順2(テキスト+キャプチャ)・・・
といったフォーマットで、文章よりもキャプチャを多めに構成しています。
注釈やピックアップしたい部分などがあれば、このフォーマットから外れても大丈夫です。むしろ外したほうが目立つので良いかもしれません。
もしそのサイト独自の更新方法がある場合は、基本操作の後にカテゴリ別のページも設けます。
その時々なのでなんともいえませんが、基本的なフォーマットはあまり崩さずに作ると統一感が保てます。
投稿が表示されるページと、管理画面の記事編集画面を横に並べて説明すると、説明がスッと入りやすいかもしれません。
また、全体のページ数が多くなった場合には、各セクションごとに扉をつけるとわかりやすくなりますね!
では、実際にどういった手順でIllustratorとIndesignを使うのかご紹介したいと思います。
先ほどの構成通り、各ページをひたすら作成します。ひたすら……!
一通りできたら、いよいよIndesignの登場です。
新規作成で、ページサイズや方向、綴じ方、フォーマットを選択します。
私はだいたい、下記のように設定します。
フォーマットを選択すると、天地の余白などさらに詳細設定のダイアログが表示されるので、適宜調整します。
今回の場合はレイアウトにしか使用しないので、特に設定は気にしなくても大丈夫です。
私はレイアウトの目安として、下記のみ設定します。
ツールボックスから「長方形ツール」を選択し、ノンブルを表示したい場所に適当なサイズで、「塗りつぶし・枠線:なし」の長方形を作成します。
長方形内に適当な数字を入力し、メニュー『書式』から[特殊文字] > [マーカー] > 「現在のページ番号」を選択します。これでそのボックス内に、ノンブルが自動表示されるようになります。
aiデータを、Indesignのページにドラッグ&ドロップで配置します。
ちなみにページを増やしたい場合は、『ページ』ウィンドウの「ページの挿入」ではなく、ノンブルの設定が済んでいるページを選択して、「スプレッドの複製」がおすすめです。
「ページを挿入」にすると、その都度ノンブルを設定しなければならないので少し手間になります。
Illustratorに戻って、Indesignで振られたページ番号通りにもくじを作成します。
最初に項目だけ作っておくと、あとで数字を入れるだけなので楽ちんです。
ここがIndesignの本領発揮なのですが、aiデータを更新した場合、Indesign内の『リンク』ウィンドウから一発で更新ができます。
変更されたファイルの横に更新マークがつくので、そのマークをダブルクリックすると更新されます。
このウィンドウで、更新し忘れたファイルがないかチェックします。
いよいよ最後の工程です。
メニュー『ファイル』から「書き出し」を選択します。
aiデータに解像度の高い画像が多い場合には、オプション『圧縮』から圧縮方法を調整しておくと、よりデータを軽くできます。
この辺りの設定は、出力して使用するのか、それともデータのまま使用するのかでも変わってきます。もし一切出力しないのであれば、dpiと画質をもっと下げても見え方に問題ないと思います。
出力にも耐え、かつデータを軽くしたい場合には、下記のような設定にしています。
今回は、私の「Illustratorを使いたい」という欲求を満たす形で、IllustratorとIndesignを使ったマニュアル作成をご紹介しました。
しかし便利な世の中なので、Word、PowerPoint、Keynoteなど、他にも魅力的なソフトはたくさんあります。
用途や制作時間、情報量、得手不得手、好き嫌いなど、その時々でベストなものを使っていただくのが良いかなと思います。
何通りもある中の一つの方法として、参考にしていただければと思います!