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 任天堂が28日に発表した2015年9月中間決算は、営業利益が89億円となり、中間期としては5年ぶりに黒字となった。前年は2億円の赤字だった。ゲームキャラクターの人形「amiibo(アミーボ)」などの販売が好調で、売上高が2041億円と前年同期比19・1%伸びた。

 純利益は114億円で、19・8%減った。前年は155億円あった円安による為替差益が、7億円に縮んだ影響が大きかった。昨年12月に発売されたアミーボは、3月末までに約1050万個が売れ、4~9月も約1060万個売れた。

 人気ゲーム向けの追加コースなど、有料でダウンロードするソフトも好調で、ダウンロード売上高は前年の107億円から210億円へとほぼ倍増した。

 ただ、売上高5700億円、営業利益500億円とする通期の業績見通しは据え置いた。28日に記者会見した君島達己社長は「年末商戦が業績を左右する。商品は充実しているので、きちっとやっていきたい」と述べた。