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■尖閣と沖縄返還 米外交文書から:9

 米国内では、繊維交渉で台湾と合意するために尖閣諸島の返還を保留すべきだというデビッド・ケネディ特使の提案を受け、ニクソン大統領の判断を仰ぐことになった。

 1971年6月7日、会議が始まる前の午前10時30分、大統領補佐官のキッシンジャーは国務次官のアレクシス・ジョンソンに電話をかけた。

 キッシンジャー「あのガッデム・アイランド(いまいましい島)のことだが、我々の今の立場は?」(1)

 ジョンソン「コンクリートで固められています」

 ガチガチに固まっていて、すでに変えようがないというのが、ジョンソンの説明だった。国務次官の前に駐日大使を務めていたジョンソンは、この問題をある程度把握していた。