2015年10月28日23時52分
中国での日本人拘束事件について、在日中国大使館の何振良報道官は28日の記者会見で、「法に基づいて、日本人4人をスパイ容疑で調査している」と述べた。うち男性2人は逮捕されたことが中国外務省から9月末に公表されているが、残る男女2人についても女性が拘束状態、男性が当局の監視下にあることを認めた。すでに日本政府に連絡したとしている。
何報道官によると、この男女2人のうち女性は「刑事拘留」された。刑事拘留は中国の刑事手続きの一つで、容疑が固まれば正式逮捕に至る。男性は6月から「居住監視」と呼ばれる措置を受けている。居住監視は、ホテルなどで軟禁状態におかれて調べを受ける。
日中関係筋などによると、刑事拘留されている女性は50代の東京都内の日本語学校幹部で上海で拘束された。居住監視の男性は北京で拘束された北海道の60代とみられる。菅義偉官房長官は28日の記者会見で、この男女について「正式に報告を受けていないので、承知していない」と述べた。
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朝日新聞国際報道部
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