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第13回 30代後半から40代のSEに問う、「後輩SEの手本になれるか?」
SEの世界は徒弟制度的なところがある。特に、若いSEは先輩SEの仕事のやり方や考え方を往々にして見習う。例えば、一緒に仕事をする先輩SEがITばかりに目を向け、アプリケーションを軽視すると、若いSEもアプリケーションを軽視するようになる。
また先輩SEがビジネスに無関心だと、若いSEは「SEとはそういうものだ」と思い込み、それを見習う。その上、先輩SEが遅刻ばかりしていると、若手SEの多くは「先輩がそうだから、自分もそれでいいや」と考え、往々にして遅刻するようになる。その他いろいろあるが、いずれにしても先輩SEが後輩SEに与える影響は少なくない。
会社やSEマネジャーが「SEはこうあるべきだ。会社はこんなSEを期待している、うんぬん」と言っても、先輩SEがそうでないと後輩SEはそれに染まってしまう。俗にいう「悪貨が良貨を駆逐する」である。それだけ先輩SEの後輩SEに対する責任は重い。
とは言え、若手SEが全員、先輩SEを見習うかというと決してそうではない。若いSEの中には、先輩SEを見て「おかしいな」と思ったら、それを反面教師にして自分で育つSEもいる。だがそんなSEはそう多くはない。
今回はこの問題について言及する。後輩のSEと仕事をしている、おおよそ30代後半から40代のSEの方は、今の自分の在り方をぜひ自己点検してほしい。また若いSEの方は、自分の成長のために参考にしてもらえれば幸いである。
若手は先輩の良い点だけでなく、悪い点も見習う
若いSEは、先輩のSEの「日ごろの行動」をよく見ているものだ。そして若手SEは前述のように、先輩SEの仕事のやり方や考え方を往々にして見習う。だが、読者もご存じのように30代、40代のSEの中には、先輩SEとして後輩SEのお手本となるようなしっかりしたSEもいれば、そうでないSEもいる。
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