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旭化成建材 北海道でもくい打ちのデータ流用10月28日 23時07分
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「旭化成建材」が工事を請け負ったマンションで傾きが見つかり、建物を支えるくいのデータが改ざんされていた問題を受けて、北海道が旭化成建材に発注したくい打ち工事について調べたところ、釧路市にある道営住宅の工事でデータの流用が見つかりました。北海道によりますと、旭化成建材はデータの流用を認めたうえで、安全性に問題はないとしているということです。
これは北海道が、28日午後11時から緊急に記者会見して明らかにしたものです。
それによりますと、今回の問題を受けて北海道が調査を進めていたところ、平成22年から23年にかけて釧路市美原の道営住宅1棟を増築する工事で施工された31本のくいのうち、1本のデータの書類に切り貼りしたとみられる部分があるのが見つかったということです。このデータは、どの深さまでくいを打ち込んだかを示すもので、別のくいのデータと全く同じだったということです。
このため北海道が確認したところ、旭化成建材はデータの流用を認めたということです。一方で旭化成建材は、「元請け業者に確認したところ、適正に施工しているので、安全性には問題はない」としているということです。
記者会見した北海道の長浜光弘建築局長は、「道営住宅の住民の皆様や道民の皆様に不安を与えていることを遺憾に思う。一刻も早く入居者に安心してもらうよう対策を急ぎたい」と述べ、旭化成建材に対してデータが流用された経緯について明らかにするよう指示しているとしています。
北海道によりますと、この道営住宅は、問題が明らかになった横浜市のマンションと同様の工法でくいの工事が行われていた3040件のうちの1つですが、横浜市のマンションで改ざんに関わった施工管理者が担当した建物ではないということです。
それによりますと、今回の問題を受けて北海道が調査を進めていたところ、平成22年から23年にかけて釧路市美原の道営住宅1棟を増築する工事で施工された31本のくいのうち、1本のデータの書類に切り貼りしたとみられる部分があるのが見つかったということです。このデータは、どの深さまでくいを打ち込んだかを示すもので、別のくいのデータと全く同じだったということです。
このため北海道が確認したところ、旭化成建材はデータの流用を認めたということです。一方で旭化成建材は、「元請け業者に確認したところ、適正に施工しているので、安全性には問題はない」としているということです。
記者会見した北海道の長浜光弘建築局長は、「道営住宅の住民の皆様や道民の皆様に不安を与えていることを遺憾に思う。一刻も早く入居者に安心してもらうよう対策を急ぎたい」と述べ、旭化成建材に対してデータが流用された経緯について明らかにするよう指示しているとしています。
北海道によりますと、この道営住宅は、問題が明らかになった横浜市のマンションと同様の工法でくいの工事が行われていた3040件のうちの1つですが、横浜市のマンションで改ざんに関わった施工管理者が担当した建物ではないということです。
旭化成「安全性 さらに確認していく」
旭化成建材の親会社の、大手化学メーカー「旭化成」の広報室は、「横浜市に続き、2件目が発覚したことについて、誠に申し訳ありません。今回の建物の安全性については、元請け会社とともに、さらに確認していきます。現在も全国3040件について改ざんがなかったか調査を進めていて、原因究明と再発防止に努めたい」とコメントしています。