「ゲームジェネラル」特集

「支援」要請を上手に行おう!! 『RASETSU Xan 羅刹・斬』インプレッション
ついに登場する『RASETSU Xan 羅刹・斬』。前作『RASETSU 〜羅刹』が発表された際も、その異色な世界観に驚いたものだが、さて今回は……!?
『RASETSU Xan 羅刹・斬』の舞台となるのは、今から約3000年後。宇宙時代に入ってから2度目の大戦が終結し、前作『RASETSU 〜羅刹』で描かれた戦争も終結した西暦4967年からストーリーは始まる。
再び戦火を交えることになった「地球連邦」と、異星人トリットによる「ディック惑星連合」。その狭間で活動する「傭兵ギルド」には、果たしてどんな戦いが待っているのだろうか……ってワケで、ゲーム開始!!
|
まずプロローグでおおまかな話の流れをつかんだら、チュートリアル(練習モード)で説明を受けつつ試遊。これでゲームの流れが自然に分かるようになるハズ。
次は傭兵隊を指揮する「お頭」(=隊長/プレイヤーキャラクターになる)を選ぶ。「お頭」は5人いて、それぞれの能力やマップクリア時の報酬額の高低によって相対的に難易度が異なっている。
|
 |
 |
 |
▲ ゲーム画面。前作登場キャラのグラフィックは、全てリファインされている。 |
 |
|
ちなみに「お頭」は前作と同じく、スタンシア、レオーネ、ジョイス、セラ、ラティアラの5人。スタンシアから順に難易度が上がり、ラティアラは“激難(very hard)”。
アンドロイドのスタンシアは生命力が抜群に高く、防御力も高いので打たれ強いうえ、高報償と好条件が揃っている。一方“激難”のラティアラは、人間としては能力が高いものの、報酬額は5人中もっとも低い(その代わり、用意された専用イベントは彼女が最も多いので、難しい分やりごたえがあるとも言える)。
傭兵の雇用や能力強化、武装の売買、ライセンス取得など、とにかく資金がないと話にならないゲームなので、不慣れな内は、無理せず初心者向けの「お頭」(“超楽”なスタンシアか、“楽”なレオーネ)を選ぶのが無難だろう。
|
 |
 |
 |
▲ 「支援」要請により、空挺投下される「病院」。場所さえ確保できれば、敵陣奥深くにも投下できるので、野戦病院として重宝するだろう。 |
 |
|
ゲームシステムや展開の大枠は、前作と同様。戦闘の合間に、傭兵の雇用・解雇、傭兵達の能力強化(ドーピング)、生体装甲の進化、装備品の売買などを行い、次の戦闘に備える。
戦闘はリアルタイム進行制で、ゲーム中の生産という概念は存在しない。このため、マップ開始時に投入した戦力の損害は最小限に抑えるようにしないと、マップ後半の戦いが厳しくなる。
リアルタイムSLGに不慣れな人は、ゲームの進行を一旦止めて、各傭兵に行動指示を済ませてから再開、という方法も可能だ。
|
戦闘に投入できるのは「お頭」を含めて最大8人。極力強い傭兵を投入したいが、強い=ギャラが高いし、“一点豪華主義”はリスキー(部隊を分散した状態で、強い傭兵がいない方に敵が集中したら、一気に大損害を被る危険性が高まる)なので、この辺は思案のしどころ。
“少数精鋭主義”で即戦力に頼るか、比較的安上がりな傭兵を育てながら戦うのか。軍資金には限りがあるので、どの要素に資金を集中させるか……というのは、プレイヤーの裁量次第だ。
いずれの場合も、可能な限り生体装甲の進化や、キャラの能力強化とライセンス(特殊技能)習得、武装強化に努める必要がある。なぜなら、戦備の不足は、戦場において傭兵達の出血を強要するためだ。
|
さて、この辺で今回導入された新要素について簡単にご紹介しよう。
まず、「支援」という概念が追加され、(相応の資金を対価として)戦闘中に支援要請を行えるようになった点。「支援設備落下」系では「病院」「武器屋」、「支援攻撃」系では「コロニーレーザー」「爆撃」、「支援部隊要請」系では「傭兵小隊」「重火力装甲車」などの支援要請が可能となっている(マップによって使用できる要請内容は変化)。
|
 |
 |
 |
▲ 今回初登場の「超能力」。従来の攻撃とは一味違った効力を発揮する。エフェクトも派手。 |
 |
|
前作では、敵の病院や武器庫を占領して体力回復・弾数回復を行ってきたが、本作では(投下場所さえ確保できれば)施設の空挺投下を要請できるようになり、作戦面での柔軟性が増している。
時間制約があるマップでは、上手に支援攻撃要請を行えばスピーディーな展開が望めるし、複数の敵部隊が同時に出現するようなマップでは、支援部隊の存在は展開を楽にするハズ。
ただし、無料サービスではないし、無限に要請できるワケではないから、使いどころの見極めは重要となる。
|
 |
 |
 |
▲ 左から、何故かマイケル・ジャクソン似(笑)の「ヴィアンス」、何故か魔法少女のような「ネネ」。2人とも新キャラ。 |
 |
|
また、攻撃目的の「超能力」という概念が追加され、それに対応する新たな生体装甲が登場。
同時に、「超能力使い」とでも言おうか、ファンタジー作品の「魔術師」のような傭兵も登場する(それが、ネネ)。近接戦闘や、直接的な打撃には弱いが、その超能力の効果は絶大だ。ただし、その分ギャラは高く、一般的な傭兵数人を雇える金額ではあるので、「ご利用は計画的に」。
|
それと、操作面では「傭兵のグループ化(グループ指定すれば、解除するまでワンボタンで呼び出せる)」が盛り込まれているのが◎。状況により部隊を分派するとか、移動速度別にグループを組むとか、かなり重宝する機能といえる。
……というワケで、何故か前作よりも美少女キャラが増えている(笑)『RASETSU Xan 羅刹・斬』の試遊はひとまず終了。
前作『RASETSU 〜羅刹』は昨年末(今はなき「GAMERS EXPRESS」編集部時代)に試遊しているが、今回の方が遊びやすいという印象だ。……相変わらず、慣れるまでは面食らう部分もあるけど……(苦笑)。
個人的には、マイケル・ジャクソンばりの新キャラ「ヴィアンス」がお気に入りなので(笑)、発売後はしっかり育てて立派なエンターテイナーに……じゃないだろ!?(飯島)
|
 |
 |
 |
 | 
【タイトル】RASETSU Xan 羅刹・斬
【ブランド】工画堂スタジオ
【ジャンル】リアルタイム戦術SLG
【発売日】2002年10月18日
【価格】オープン価格
【メディア】CD-ROM 2枚組
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【備考】】「篠崎 砂美」氏書き下ろし小説収録
|
|

当サイトに掲載されている全ての記事、テキスト、及び画像等の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002-2014 ゲームジェネラル All rights reserved.
|