「ゲームジェネラル」特集

工画堂スタジオ“ハード路線”最新作『RASETSU 2 〜羅刹 弐』インプレッション
3月25日に発売となる工画堂スタジオ“ハード路線”最新作『RASETSU 〜羅刹 弐』のプレイアブルディスクが到着〜!!
弊誌きっての“羅刹党”ライター・鳴門 敦史が試遊したので、今回はインプレッション記事をお送りしよう。(編集部:飯島)
大きな変化があった『RASETSU 2』
ビジュアルの一新・フィールドの3D化など、大きな変化を遂げた今回の『RASETSU 2 〜羅刹 弐』。
前作までと比べてどうなのか、その辺を列挙してみよう。
なお、この記事を読むにあたっては、次の点にご注意を。
(1)今回試遊した評価版にはマニュアルが添付されていないため、前作までの経験でプレイしている。
(2)また、今回の評価版は、チュートリアル無しのサンプルバージョン(マスター版レベル)である。
(3)お頭(プレイヤーキャラ)は「シオン」を選択。5面までプレイしている。
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まず最大の変化は、これまで2Dだった戦闘画面が、今回から3Dになったという点だろう。
これによって、フィールドをいろいろな方向から確認することが可能となった。
視点変更は、マウスホイールを回転することで行う仕様となっている。
操作感覚は前作までとほとんど変わらない。つまり3Dに変わって操作がぎこちなくなった……等の違和感は感じられない。前作までプレイしている人ならすんなりなじめるはず。
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▲ 2Dから3Dへの変化は、見た目にも分かりやすい変化だ。建物の陰に隠れて見えない部分は視点を切り替えて確かめよう。 |
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また、3Dになったことで、高台にいるときは遠くを見通せて、くぼ地にいるときはよく見えないといった状況(当然といえば当然だが……)も再現されている。
「ダッシュ」採用でゲーム展開がスピーディに
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▲ 3D化によって、高低差が表現できるようになった。高い場所の方が見晴らしが良いことは言うまでもない。 |
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戦闘シーンでも変化がある。
顕著なのが、移動時にスタミナが許す限り「ダッシュ」が可能となっている点だ。これによって、移動速度だけでなく、今までとは比較にならないほどゲーム展開が速くなっている。
もちろん、味方にできることは敵もできるため、敵もダッシュしてくることがある。これには注意したい。
それと……戦線を突破しようとする敵集団を阻止するミッションの際に気付いたことだが、どうも出現した敵集団がこちらの布陣が薄いところを狙って攻勢をかけてきたような気が……。
思考ルーチンにも変化ありか?
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キャラクター育成も変化
戦闘後のキャラクター育成も変化を遂げている。
今までは生体装甲の進化と、お金を払ってのパラメータの上昇、ライセンスの入手というのが基本の3本柱だった。
本作ではさらに踏み込んで、生体装甲へパーツを組み込んで強化する「カスタマイズ」、生体装甲そのものに対しての「進化・退化」、そしてキャラクター自身を強化する「人体」という3本柱となった。
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それぞれに特筆すべき点があるが、「カスタマイズ」では特殊なチップを購入して手や足にそれらを組み込むことで「白兵」や「防御」といったパラメーターを上昇させることが可能となっている。
ものによっては「移動速度の向上」などもあるので、もしかしたら前作ではどうにも使えなかった「スカラベ」あたりが化けてみたりするかも知れない……?
「進化・退化」では、これまでは行えなかった任意の退化が可能となっている。前作までのような「生体装甲の組み合わせが悪くてやり直し」という状況はなくなるはず。勿論、それなりのリスクは伴うが……。
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▲ 生体装甲に関しては、進化だけでなく、今回は退化という概念も導入されている。しかも、任意に実行可能。進化に失敗したときなどに使おう。 |
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「ドーピングポイント」
最後に一番変化を遂げている「人体」。
前作までだと、金を積めば際限なくパラメーターの上昇を行えたが、今回はキャラクターそれぞれに「ドーピングポイント」というものが設定されていて、それを消費することでパラメーターに換算する。
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▲ 前のマップで活躍するほど、キャラクターの能力を強化できる(上限あり)。序盤は明らかにアンドロイドが優位なので、他とのバランス取るのが難しいかも? |
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ドーピングポイントは、どうやら前ステージの戦果が関係しているようで、働きが悪いともらえなかったりする。となると、どうしても序盤はアンドロイドに分があるので、ポイントの偏りには十分注意する必要がありそうだ。
また、人体にもチップを埋め込むことで能力の向上が図れる(生体装甲のそれも、人体のこれも着脱可能)。それと……人体に対してなんか“変な物”が売られて……まぁ、これは見てのお楽しみ。多分ここまで金は回らないだろうなぁ(笑)。
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最後に、何かと賛否分かれているキャラクターデザインについて。
実際にプレイしてみると、これで全てがガラリと変わるほどの違和感はない。個人的には、これはこれで良いかと。でも、ロンディとか残してほしかったなぁ。
さて、かなり駆け足だったものの、以上が触れてみた感想。
自分がいち「羅刹ファン」というのを差し引いても、かなり満足できる仕上がりになっている。あぁ、仕事抜きで遊び倒したい〜(笑)。(執筆:鳴門 敦史/編集部:飯島)
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【タイトル】RASETSU 2 〜羅刹 弐
【ブランド】工画堂スタジオ
【ジャンル】リアルタイム戦術SLG
【発売日】2004年3月25日
【価格】オープン価格
【メディア】CD-ROM 3枚組
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【備考】
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