HOGHUGの日記  

October 28, 2015

今日のお題・・・・・・・・・・『わたしは生きていける』(2013年 英)

原作:メグ・ローゾフ 監督ケヴィン・マクドナルド 出演:シアーシャ・ローナン ジョージ・マッケイ トム・ホランド ハーリーバード アンナ・チャンセラー他)

f:id:hoghug:20151026232209j:image

アメリカから来た16歳の少女デイジー・ライバック(シアーシャ・ローナン)は、ひと夏を叔母(アンナ・チャンセラー)が暮らす英国で過ごす為、単身やって来た。しかし空港は軍によって厳重な警備が敷かれ、また空港に置かれたTVでは只ならぬ模様がニュースで伝えられ、周りの人々は頬を強張らせていた。そんな中、何処かディジーだけは訳あって無関心を装い、それは従兄弟の一人、アイザック(トム・ホランド)が迎えに来ても変わる事はなかった。やがて豊かな自然に触れつつ、長男のエディーことエドモンド(ジョージ・マッケイ)や明け透けな従兄弟達と過ごす内、鬱屈としたデイジーの心は少しずつ晴れ始めるが、突然、英国で核爆発が発生した・・・


本作は英国ロンドン在住の女流作家、メグ・ローゾフによるベストセラーYA小説原作とし、フォレスト・ウィッテカーがアカデミー主演男優賞に輝く『ラストキング・オブ・スコットランド』(2006年)、またドキュメント映画の『敵こそ、我が友 〜戦犯クラウス・バルビーの3つの人生〜』(2007年)で知られるケヴィン・マクドナルド監督が演出を務め、ジェレミーブロックペネロピー・スキナー、トニー・グリゾーニの脚本映画化されている。夏を英国で過ごす筈が、突如始まった第三次世界大戦に巻き込まれた16歳の少女デイジー・ライバックにはシアーシャ・ローナンが扮し、他にもジョージ・マッケイトム・ホランドハーリーバード等が出演された青春SFドラマ。 


で、銃器ネタ・・・派手にドンパチするシーンは一切ないのだけれど、その使われ方、見せ方が切迫した物語の中、非常に禍々しく見えたとでも云いましょうか、自分は前面に銃器押し出した作品より好きかな。それから画像を起こせなかったモノではテロリスト・グループが使用していたAKアサルトライフル英国軍が軍用車両に乗せていたFN MAG機関銃英国だからL7A1&A2GPMG)とブローニングM2重機関銃なんかが見られました。にしてもクール主人公デイジーを演じるシアーシャ・ローナン彼女って若いながら『ハンナ』(2011年)でも数々の銃器を扱って見せたんだが、本作では素人っぽくもありつつ、印象深い立ち居振る舞いをしておりました。

f:id:hoghug:20151027153803j:image

画像パリの爆破に揺れる英ヒースロー空港を警備する英軍兵士が持つL85A1アサルトライフル(左:発砲無し)。

f:id:hoghug:20151027154155j:image

画像:上の右の英軍兵士も持っていた分隊支援火器、L86A2。L85と共に発砲が無いのでARESとかISCの電動銃かも。

f:id:hoghug:20151027153913j:image

画像:同じく英軍兵士が持つFN社製ミニミ軽機関銃のパラ・モデル。英軍だからL110A1と呼んだ方が良いのかな。

f:id:hoghug:20151027154022j:image

画像:これも英軍兵士が使用していたミニミのパラ(発砲無し)。 下画像主人公シアーシャ・ローナンが使用する事になるSIGサワーP226R。発砲もあるにはあるんだが、これは電着と云うかCGかもしれないねぇ・・・

f:id:hoghug:20151027154413j:image

今までYA小説原作にした映画を幾つか観て来ましたが、自分はこれが今までの中で一番面白かったです。にしても監督ケヴィン・マクドナルドだなんて知らないで観始めたんだけど、いわゆるYA小説っぽい部分もあるにはあったんだが(笑)映画化にもなったネビル・シュートの「渚にて」、また「未来少年コナン」の原作でもあるアレクサンダーケイによる「残された人々」的なドラマを強く想起させられたし(彼はアメリカ人か)、ゾンビは出て来なかったのだけどダニー・ボイル監督の『28日後...』(2002年)みたいで如何にも英国っぽい映像スタイルとでも云いましょうか、そんな風にハリウッド映画のような派手さは一切ないんだが、確りとしたムードを持つ近未来SF映画に仕上がっております。まぁ、少女サバイバルが第一優先なのは理解出来るんだけど、原作を知らない自分としては何の理由があって第三次世界大戦が始まったのか、同じように英国や仏パリを攻撃したテロリスト・グループについて一言三言、その正体に触れても良かったのでは?と思うんだが、それが気になるのは俺が爺だからなのかねぇ・・・うーむ。とは云え、死の灰が雪のように美しく降るシーンは宮崎駿原作で「風の谷のナウシカ」の冒頭のようだわ、銃撃戦が殆どなくても今までの世界が突然終わってしまった恐怖が少年少女達の目から通して強く伝わり、これは本当に恐ろしかった。取り敢えず、他人に必要以上、関わらないが為、まるで自己啓発のようにブレーキを掛け捲って生きて来た主人公(ここもジブリの某作品っぽい)、そんな少女世界モラルが崩れた途端、術とルールを問い直し、生き抜こうとして行く様は見物だし、奇しくも起こってしまった最終戦争、退けて来た事に向き直り、行動の中に自己を確立して行く様が実に逞しく、世界が汚れても彼女達は美しいと云う、清々しい一本。心からお薦め

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/hoghug/20151028/p2