大阪市教育委員会が公募した来春採用の市立学校長のうち、市教委以外の外部からの合格者が1人だったことがわかった。外部出身の校長の採用は初年度2013年春の11人、14年春の12人から、今春は6人と減っていた。市教委関係者は「数ありきではなく、内部外部を問わず公平に選考した結果」と話している。

 来月の市教委会議で正式に決める。外部からの登用は「民間の感覚を学校に」と、橋下徹市長の肝いりで始まった。だが初年度採用の11人のうち6人がセクハラや経歴詐称などで任期の3年を待たず離職。15年春の採用からは経営能力に偏重した人選を改め、教育経験も重視するなど選考方法を変更した。

 市教委によると、初年度は外部から928人が応募したが、翌年以降は143人、144人で推移し、今回は67人と前年から半減していた。(長野佑介)