榊原謙、ロンドン=寺西和男
2015年10月28日09時42分
日産自動車が、提携する仏自動車大手ルノーの株式を買い増す案が浮上している。ロイター通信が27日報じた。フランスでは、長期保有の株主の議決権を強める法律ができ、ルノーに対して大株主である仏政府の影響力が強まるとの懸念が、両社から出ていた。
両社は、日産が経営難だった1999年に資本提携関係を結んだ。ルノーは日産株の43・4%を保有。日産もルノー株の15%を持つが、議決権はない。
ロイター通信などによると、日産は仏政府に提出した書面で、ルノーが持つ日産株の割合を35%に引き下げ、日産が持つルノー株の割合を25%に引き上げることを求めているという。日産の持つルノー株に議決権を与えることも検討されている。マクロン仏経済相は「提携関係のバランスを維持したい」として、資本関係の見直しに反対する考えを示したという。日産は報道について「何も聞いていない」(広報)としている。
フランスでは、投機的な動きから企業を守るねらいから、2年以上保有する株式に通常の2倍の議決権を与える法案が昨年成立。仏政府は今年4月、ルノー株を買い増した。議決権ベースで約28%を保有する見通しで、仏政府の発言権が大きくなるとの懸念が出ていた。(榊原謙、ロンドン=寺西和男)
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