KBS放送サッカー解説のハン・ジュンヒ氏は「幼い頃から攻撃的な欧州サッカーを見てきたU-17選手たちの頭の中には『パスは前にするもの』という考え方がしっかりと根付いているようだ」と語る。
今回のU-17ではセンターバックのイ・サンミンからMFのキム・ジョンミンを経て、最前線のイ・スンウにつながる確実な逆襲パターンを持っている。これも前へのパスの割合が高い理由とみられる。
U-17のチェ・ジンチョル監督は決勝トーナメント進出が決まった直後「われわれはさらに攻撃的なスタイルを見せることができる」と語った。
試合ごとに見ると勝敗を分けるデータがもう一つあった。韓国はブラジルとの初戦でボール支配率37%、パスの回数は275回(ブラジルは539回)と明らかに押されていたが、シュートの回数は同じ9回で、ゴールの枠内に向かった有効シュート数では5回と、1回のブラジルを逆に上回っていた。ブラジル戦での1-0の勝利は決して運だけではなく、攻撃的なスタイルがもたらした当然の結果だったのだ。
ギニア戦ではパスの回数は両チームとも415回で全く同じだったが、スタミナでは韓国が上回っていた。時間ごとのシュートの回数を見ると、韓国はほぼ15分ごとに1回から3回のペースでシュートを放ち続け、とりわけ75分から試合が終わる90分までに放たれた3回のシュートのうち、2回は枠の内側に入った。つまり韓国は終了直前まで高い集中力を維持していたのだ。
中でもオ・セフンが放った最後のシュートは韓国の決勝トーナメント進出を決める決勝点となった。これに対して60分までに17回のシュートを放ったギニアは、その後急速に体力が落ちて2回しかシュートを放てなかった。イングランド戦(0-0)は攻撃回数では韓国が劣っていたが、相手シュートを遮断した回数は9回、クロスを遮断した回数は8回と、韓国の非常に高い守備力が目立った試合だった。