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米艦艇航行 専門家「軍事的衝突の可能性低い」10月28日 16時04分
南シナ海で中国が主権を主張する海域でアメリカ軍が艦艇を航行させたことを巡って、アメリカの専門家は、米中両政府による非公式な意見交換の結果、中国海軍は危機回避のためのルールを適用して行動したと指摘し、今後、軍事的な衝突につながる可能性は低いと分析しています。
アメリカの「戦略国際問題研究所」の中国専門家、ボニー・グレイザー氏は、27日、NHKの取材に対し、アメリカ政府は、ことし5月ごろから今回の作戦の検討を始め、それ以降、中国政府との間でも非公式な意見交換を行ったとしています。グレイザー氏は、「こうした意見交換を通して中国側は、作戦が攻撃的なものではなく主権を脅かすものでないことを明確に理解するようになった」と述べました。
中国海軍の実際の行動については、「危険な方法を取ることはなく、アメリカ軍の艦船などに対し海域から出るよう求めただけだった」と指摘し、中国側は、アメリカとの間で合意していた海や空での危機回避のためのルールを適用したとしています。そのうえでグレイザー氏は、アメリカ側にとって、想定内のものになったとして、偶発的な事態を除けば、今後、軍事的な衝突につながる可能性は低いと分析しています。
一方、米中関係については、「アメリカ軍の行動が、マイナスの影響を与えることはない」と述べ、地球温暖化対策や北朝鮮の核問題などで両国の協力は欠かせないとして、南シナ海を巡る対立だけで、関係が損なわれることはないと主張しました。
中国海軍の実際の行動については、「危険な方法を取ることはなく、アメリカ軍の艦船などに対し海域から出るよう求めただけだった」と指摘し、中国側は、アメリカとの間で合意していた海や空での危機回避のためのルールを適用したとしています。そのうえでグレイザー氏は、アメリカ側にとって、想定内のものになったとして、偶発的な事態を除けば、今後、軍事的な衝突につながる可能性は低いと分析しています。
一方、米中関係については、「アメリカ軍の行動が、マイナスの影響を与えることはない」と述べ、地球温暖化対策や北朝鮮の核問題などで両国の協力は欠かせないとして、南シナ海を巡る対立だけで、関係が損なわれることはないと主張しました。