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【大リーグ】

WSきょう開幕 ロイヤルズはボルケス、メッツはハービーが先発

2015年10月28日 紙面から

 【カンザスシティー穐村賢】大リーグの今季“世界一”を決める第111回ワールドシリーズ(WS、7回戦制)は27日(日本時間28日午前9時7分開始予定)に、ロイヤルズ(ア・リーグ覇者)が本拠地である当地にメッツ(ナ・リーグ覇者)を迎えて開幕する。ロ軍は2年連続のWS出場で30年ぶり2度目、メ軍は15年ぶりの出場で29年ぶり3度目の頂点を目指す。第1戦はロ軍が右腕エディンソン・ボルケス(32)、メ軍は同マット・ハービー(26)が先発する。

◆ハービー「球速より配球」

 中9日と休養十分のハービーが「剛腕トリオ」の先陣を切る。前日会見の場に姿を現したハービーは「ワールドシリーズは違うレベルでの先発になるけど、それが野球であることには変わりはない。グラウンドに出て、自分の仕事をするだけ」と平常心を貫いた。

 ロイヤルズ打線はレギュラーシーズンで95マイル(約153キロ)を超える剛速球に対し、全30球団中トップの打率2割8分4厘と打ち崩しているというデータもあるが、ハービーは「球速よりも重要なのは配球。勝つためにできることをするだけ」とロ軍打線の特長を既に研究済みのようだ。

 攻撃陣では6戦連続本塁打を放ち、一躍時の人となったマーフィーがキーマンとなるが、鍵はむしろ、そのマーフィーの後を打つ4番セスペデスの復調。ナ優勝決定シリーズ第4戦で左肩を痛めて途中交代となったが、WSまでの数日間で患部に痛み止めの注射を打つなど回復に努め、この日の打撃練習では笑顔を浮かべてフルスイングを見せるなど状態は上がっているもよう。自身も「肩は110%大丈夫。第1戦には何の問題もない」と万全を強調した。

 オリックスでの采配歴もあるコリンズ監督にとってWSでの指揮は初体験。大舞台に向けて指揮官は「(昨年)WSを経験していることはロ軍に有利に働くかもしれないが、究極の舞台であるWSを楽しみたい」と初々しく意気込んだ。

◆ボルケス 内角攻めでマーフィー封じ

 2年連続でWS進出を果たしたロイヤルズ。そのロ軍にとって悲願の世界一をつかみ取るための最大のミッションは、PS新記録となる6戦連続本塁打を放ち、ナ優勝決定シリーズでは打率5割2分9厘などの数字を残してMVPに輝いたマーフィーを抑え込むことになりそうだ。

 第1戦先発の大役を任されたボルケスは「こんな大舞台の、しかもホームで投げられるなんてすごい光栄。いつもと変わらない調整をして集中して投げるだけ」と意気込みを語ると、マーフィー対策についても「彼にはしっかりと対応しないといけない。プランを持って、打ち負かされないようにしないと」と気合十分の表情を見せた。

 ヨースト監督も「彼は素晴らしい選手。体調面も問題なさそうだし、ボールがよく見えているようだね。彼に対してはよりいい投球をしないといけない」と警戒感をあらわにした。先発陣とマーフィー対策を練っているというイーランド投手コーチは「彼は打席でとてもベースの近くに立つんだ」とマーフィー攻略に向けてのヒントを公開。「彼をベースから離したいね」と徹底した内角攻めを示唆した。

 ヨースト監督は第4戦までの先発も発表。第2戦以降クエト、ベンチュラ、ヤングの順で投げる。この4投手がマーフィーを封じることが世界一への近道となりそうだ。

 

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