中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

中田&千賀5失点炎上 ソフトバンク7連勝止まる

2015年10月28日 紙面から

ヤクルト−ソフトバンク 1回裏1死一塁、山田(右)に先制2ランを打たれたソフトバンク・中田=神宮球場で(沢田将人撮影)

写真

◇日本シリーズ<第3戦> ヤクルト8−4ソフトバンク

 ソフトバンク投手陣が寝た子を起こしてしまった。警戒していたはずの山田に「まさか」としか言いようのない3被弾。CSから続いていた無敗の快進撃が止まった。

 先発中田は中日時代のレギュラーシーズン、神宮球場で計15試合に登板し5勝5敗、防御率4・07。数字以上に、経験値を買われた。吉井投手コーチは「神宮に慣れているし、シーズン終盤の状態もよかった。監督の信頼度として、誰に3戦目を任せるか、自然と決まった」と話した。

 だが悪癖が出てしまった。レギュラーシーズンの被本塁打17はチームワースト。山田に投じた球は甘くはなかった。しかし1、3回に手痛い一発を許し「自分のタイミングで打てるところに投げて、しっかりしたスイングをされてしまった」と悔やんだ。

 工藤監督は万全を期した。1点リードで迎えた5回の守りで、勝利投手の権利を得るまであと1死の中田を降板させた。打席に山田を迎え、CSで好救援を見せた千賀を送った。「大事な場面は千賀でいくと最初から決めていた」。しかし、頼みの右腕も内角に入った速球を捉えられ、勝負に徹した采配は実らなかった。

 試合前、工藤監督は「結果に出ているほどの力の差はない」と話した。8回にも駄目押し点を奪われるなど、この日はまさに力負け。第4戦以降に登板が予定される摂津、スタンリッジもシーズンの被本塁打は2桁と少なくない。生じたほころびを最小限で抑えられるのか。本当の強さが問われる。

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ