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【プロ野球】

山田、史上初の1試合3連発 ヤクルトが1勝2敗に

2015年10月28日 紙面から

ヤクルト−ソフトバンク 5回裏2死一塁。ヤクルト・山田が左越えに3打席連続となる逆転2ランを放つ(七森祐也撮影)

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◇日本シリーズ<第3戦> ヤクルト8−4ソフトバンク

 セ界のトリプルスリー男が大爆発した。日本シリーズ第3戦は、ヤクルトの山田哲人内野手(23)がシリーズ史上初となる1試合3本塁打。本拠地・神宮球場での初戦で5打点をマークし、チームは8−4でパ・リーグ王者のソフトバンクに快勝。初白星を挙げて対戦成績を1勝2敗とした。

 歴史を変えるのは、やっぱりこの男だ。先制2ラン、勝ち越し弾。それで足りないなら…と言わんばかりの逆転2ラン。セ界の本塁打キング、ヤクルト・山田が日本シリーズ史上初の1試合3発。しかも3打席連続となるアーチを神宮の夜空に放った。

 ビジター側の三塁、左翼席まで埋め尽くしたツバメ党が傘の乱舞だ。14年ぶりの日本一を期待するファンの後押しに、山田は「大きな声援がパワーの源でした。ありがとうございます」とお立ち台から感謝を送った。3打席連続弾は1970(昭和45)年の巨人・長嶋茂雄以来2人目だが、これは試合をまたいだもので、1試合で達成は初。ミスターをも超える快挙に「素直にうれしいです」とはにかんだ。

 初回1死一塁は外角高めに抜けたスライダー、3回2死は外いっぱいのストレート。ともに、トリプルスリー対決として注目されるライバル・柳田の頭上を越え、バックスクリーン左に飛び込んだ。第3打席は2死一塁、代わったばかりの千賀から内角高めの148キロを左翼席中段へ。肘をたたんで持っていった技ありの一打だった。相手投手からすれば、投げる球がない。8月22日の中日戦(神宮)で3本塁打放っている。「あの時と振った感触、打球の角度が似てた」というが、舞台は違う。真中監督でさえ「鳥肌が立った」と仰天した。

 敵地・福岡での1、2戦、チームは初顔合わせの武田、バンデンハークにひねられ、2試合で計7安打、2得点で連敗。それでも指揮官は「いい投手がいい投球すればそう簡単に打てないもの。2投手が良かっただけ。選手も引きずらないと思う。神宮に帰れば何かが変わると思うよ」とホームの力を信じていた。

 ファンの声援だけではない。シーズン中欠かさず続けていたティー打撃を福岡ではできなかったが、この日は試合前、杉村チーフ打撃コーチにトスを上げてもらい、普段通りやることができた。山田のスイングを一番よく知る杉村コーチに「もっとヘッドを立てて」と言われただけで、狂いを修正。1試合3発に、杉村コーチは「またとんでもないことやってもーたか。でも、切り替えが早い山田なら不思議じゃない」と、驚きつつも納得顔。「彼が打てばチームが乗る」という言葉通り、山田がシリーズの流れも変える。 (竹村和佳子)

 

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