【ヤクルト】山田、記録づくしの偉業 セ最強打者の証明
2015年10月28日6時0分 スポーツ報知
- １回１死一塁、中越えに先制２ランを放つ（写真左）３回２死、２打席連続の勝ち越しソロを放つ（同中）５回２死一塁、３打席連続の逆転２ランを放つ山田（同右）
これがセ・リーグ最強打者の証明だ。「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０１５」第３戦が行われ、ヤクルトが山田の３打席連続本塁打でソフトバンクを下し、対戦成績を１勝２敗とした。１試合３発は日本シリーズ史上初。３打席連続は１９７０年に巨人・長嶋茂雄（現終身名誉監督、報知新聞社客員）がロッテとの第３戦から第４戦にかけて放って以来、４５年ぶり２人目の快挙となった。
▼初の１試合３発
山田（ヤ）が初回に先制２ラン、３回には勝ち越しソロ、５回にも逆転２ランを放ち、３打席連続本塁打をマークした。
日本シリーズの３打席連続アーチは、７０年の対ロッテ３、４戦で２試合にまたがって記録した長嶋茂雄（巨）以来、２人目。ほかに０３年のダイエー４、５戦で、金本知憲（神）が１四球を挟み３打数連続で打っているが、ともに１試合で記録したのは山田が初めてだ。
１試合３本塁打も、過去２５人（３０度＝長嶋４度、王貞治３度）の２本を上回る最多記録。１試合１２塁打も、５９年対巨人〈１〉戦で１１塁打の岡本伊三美（南海＝単打１、二塁打１、本塁打２）を超えるシリーズ新記録となった。
そしてこの日の３本塁打は、いずれも殊勲（先制、同点、勝ち越し、逆転）の一発。同一シリーズで３本の殊勲アーチは、６８年巨人の柴田勲と王、８０年ライトル（広）、０３年金本（神）と並び最多。１試合で記録したのは初めてになる。単打、二塁打、三塁打を含め１試合で３本の殊勲安打も、山田が初めて。価値ある３発で開幕２連敗のチームを救った。