国内グループウェア市場で、シェアNo.1を誇るサイボウズ。世の中の「チームワーク」を活性化させるべく、様々なプロダクトを生み出してきました。
チームワーク。それはプロダクトだけでなく、同社のありよう全てにも関わる大事なキーワードです。今年7月に移転した日本橋の新オフィスにも、チームワークを生み出すための創意がいたるところに散りばめられています。オフィスのコンセプトはずばり「Big Hub for Teamwork」。言葉通り、チームワークを生み出すための「ハブ」である、同社の新オフィスを同社代表である青野慶久氏の言葉とともにご紹介しましょう。
東京駅から6分の東京日本橋タワーに位置するサイボウズの新オフィス。日本はもとより、グローバルなネットワークの起点として見据えた立地となっています。27階、28階の2フロアから成る彼らのオフィスは、それぞれの階に明確な役割が与えられています。
例えば、27階。こちらは、社外をも巻き込んだチームワークのハブとなるべく設計された場所です。「ハブ」とは各国の主要国際空港を形容する際にも使う言葉ですが、まさに色々な人が訪れる「空港」のようなイメージ。多くの人がモノを生みだす場所となるよう、社外をも巻き込んだコミュニケーションを創出するための仕組みが散りばめられています。
オフィスに入るとまず出迎えてくれる、ペッパー君の存在もそのひとつ。27階をさっそく見ていきましょう。
サイボウズのオフィスでまず特徴的なのは、木や空、鳥や動物など自然のモチーフがちりばめられていること。「パーク」という名称で呼ばれる27階は、その名の通りパートナーやメディア、学生や企業などの来訪者がわいわいと待ち合わせて会話できる、楽しげな空間が広がっています。
にぎやかな声がする方に目を向ければ、「サイボウ樹」と呼ばれるオブジェが目に入ります。この木をバックにプレゼンができる他、空洞となっている木の中で秘密(?)のミーティングも可能だそう。
フロアには「鳥カフェ」「森カフェ」「空カフェ」と呼ばれる個性的な三つのカフェが。こちらもお客様とコミュニケーションをとる重要な場所です。サイボウズのクラウドサービス「cybozu.com」の導入を検討されている方の相談窓口として、気軽に滞留できるまさに「止まり木」のような役割を果たしています。
バルはサイボウズのマインドを最も象徴する場所
「新オフィスで代表が一番気に入っている場所は?」という質問の答えとして上がったのが、この豪華なバル。社内外の人々を巻き込んでのミーティングルームとしての役割を持つこのバルをどう使うか。それが新オフィスの成功のカギを握っているといいます。
このバルに込められた狙いは、当然ただのカンファレンスルームにとどまりません。食べ物や時にお酒を片手に皆が本音を語り合うという場は、訪れる人が「チームワーク」「新しい働き方」を肌で感じ、考える機会を提供するというミッションを担っています。
もちろん、このバルを抜きにしてもサイボウズの業務は遂行できるはずです。それでもこのような設備に徹底的にこだわり、作り込む意味を青野代表はこう語ります。
バル内には多数の席を備えている他、大きなスクリーンもあり、プレゼンや映画鑑賞など多くのシーンで活用できます。また、キッチンや冷蔵庫も完備。ちなみに青野代表のこだわりは、樽の形をしたテーブル。「これなくして、バルとは呼べない」という代表の一存(?)で採用されたのだとか。
「空」のコンセプトを冠したスペースに現れるファミレス席も、お客様やパートナーとの対談の場所。スカイビューを望みながらミーティングができます。リラックスしたコミュニケーションが生まれるのでは。
社外の人が作業できるように設置されたのがこの個人スペース。社外の人でも使用できる無線LAN、電源が備え付けられているため、集中して作業をすることができます。外の人も「サイボウズという場所で何かを生み出してください」というメッセージが反映された場所ではないでしょうか。
サイボウ樹の横でゆれるのは、壮大なビルの森林を臨むことのできるハンモック。青野代表いわく「トラブルを抱えた時に、現実逃避をする場所」だといいます。それは冗談として、大切なのは目線を一度遠くに移すということ。問題が起こった際もふさぎ込むのではなく、視野を広げようというマインドが垣間見えるアイテムです。
27階の奥に連なるのは、サイボウズ社内と社外を繋ぐ場所という意味で世界中の港(=ポート)の名前を冠したミーティングルームです。「houston」「capetown」など、宇宙港や海の港の所在地にちなんで命名されており、それぞれの名前にちなんだデザインが目をひきます。
左はユーザーが実際に製品を使用している様子を観察するためにつくられたユーザビリティラボ。写真奥に見える隣の部屋との境はマジックミラーになっているため、ユーザーの動きや表情がきちんと観察できます。プロダクトを改善していくための意見を吸い上げたりします。また右はPCが30台常設されているセミナールーム。プロダクトを実際に使ってみるハンズオンセミナーや、サイボウズ製品の認定講習会などを行っています。
27階が社外の人を巻き込んだ「ハブ」という役割を持つ一方で、28階は社内のメンバーの「ハブ」として機能しています。コンセプトは人が集うベースキャンプ。もちろんここにも、社内の交流を活性化させる多くの仕掛けが見受けられます。
例えば、ビジネスエリアとエンジニアゾーンに分かれた広い執務スペースは、感覚的にも「ひらけた」空間となっており、円滑なコミュニケーションに一役買っています。
28階の執務スペースには様々なミーティングルームが点在しています。基本的には、「どんな人が、どんな人と、どんなことを話しているのか」ということがクリアに見えるよう作られているとのこと。ビジネスエリア中央の会議室では、高性能のテレビ会議システムを通して、地方や海外にいる人ともリアルにつながることが可能です。
なんとサイボウズのオフィスには、社長専用の部屋がないそう。これは移転前のオフィスから続くお約束事。代表も一般のメンバーと同じスペースに座ります。ちなみに青野代表はコーラがお好きなようで、代表がいる場所にしばしばコーラのペットボトルの山が築かれるというエピソードも。
机と椅子が並ぶシンプルかつ広々としたミーティングスペース。予約も必要なく、什器の場所も多種多様なまさにフリースペースです。部門を超えた色々な人が活発にコミュニケーションをとるというイメージをもとに設けられました。
ビジネスエリアとエンジニアエリアのちょうど中心に設けられているのが、この備品などを収納しているスペース。仕事柄、接点の少ない両者の交流を促す場所となっています。プリンターやコピー機、文房具が入用の際に、誰もが少し歩いてこの備品スペースに集まる。そうすることで営業やエンジニアの人々がコミュニケーションするきっかけを作りだしています。
備品スペースと並ぶラウンジも、交流を生む装置として機能しています。自動販売機が一か所に集まることで、買いに来る人の間に自然と会話も生まれます。また、様々な形の机・いすは、思い思いに過ごす個人のスタイルを尊重するためのアイテムとなっています。
コミュニケーションをとる、チームワークを大切にする・・・。組織にとっては当然大切なことであり、それをビジョンに掲げる企業も少なくないでしょう。しかし、そうしたビジョンを組織、そしてオフィス空間の細部にまで落とし込んだ企業は多くはないでしょう。
グループウェアというプロダクトによって、社会の「チームワーク」をドライブさせるサイボウズ。「チームワークによってイノベーションを起こす」というマインドはオフィスというハードウエアにも宿されていることが見て取れるのではないでしょうか。サイボウズが追求する「新しい働き方」とあいまって、そのオフィスはさながら、日本に新しいワークスタイル示すショーケースなのです。
東京日本橋タワー
住所:東京都中央区日本橋二丁目7番1号
階数:地下4階、地上35階
日本橋駅 直結
東京駅 徒歩6分
三越前駅 徒歩4分
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