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米艦艇 中国艦艇追尾のなか南シナ海航行10月28日 11時23分
南シナ海で中国が主権を主張する人工島の周辺12海里の海域をアメリカ軍の艦艇が航行したことについて、アメリカ国防総省は、この艦艇が数日間にわたり中国海軍の追尾を受けるなかで行動を実行に移したとしたうえで、国際法にのっとった活動だとして今後も継続する方針を示しました。
アメリカ政府は27日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で中国が造成している7か所の人工島のうち、スビ礁で国際法上の領海と同じ範囲の12海里、22キロの中にアメリカ海軍のイージス艦「ラッセン」を派遣し航行させました。
これについてアメリカ国防総省の当局者は、NHKの取材に対し、アメリカ海軍のイージス艦「ラッセン」は先週、マレーシアを出港したあと、数日間にわたって中国海軍の艦艇に追尾されていたことを明らかにしました。
しかし、中国側は一定の距離を保っており、「ラッセン」は衝突の危険などはなく12海里の中を航行したとしています。
また、国防総省の当局者は「ラッセン」が中国の人工島に向かう前に南沙諸島の西側を北から南に航行し、フィリピンとベトナムがそれぞれ領有権を主張する岩礁でも12海里の中に入ったとしており、アメリカ政府として領有権争いには中立であることを示すねらいもあったとみられます。
一方で、中国の人工島については領海の基点にならないとして主権は認めないと強調しており、アメリカ国防総省は今後も国際法にのっとって同様の活動を継続する方針を示しています。
これについてアメリカ国防総省の当局者は、NHKの取材に対し、アメリカ海軍のイージス艦「ラッセン」は先週、マレーシアを出港したあと、数日間にわたって中国海軍の艦艇に追尾されていたことを明らかにしました。
しかし、中国側は一定の距離を保っており、「ラッセン」は衝突の危険などはなく12海里の中を航行したとしています。
また、国防総省の当局者は「ラッセン」が中国の人工島に向かう前に南沙諸島の西側を北から南に航行し、フィリピンとベトナムがそれぞれ領有権を主張する岩礁でも12海里の中に入ったとしており、アメリカ政府として領有権争いには中立であることを示すねらいもあったとみられます。
一方で、中国の人工島については領海の基点にならないとして主権は認めないと強調しており、アメリカ国防総省は今後も国際法にのっとって同様の活動を継続する方針を示しています。