2015年10月28日
ナイナンバー制度と連動する、街頭の監視カメラ
「マイナンバー制度の、本当の目的」より、続く。
http://alternativereport1.seesaa.net/article/428408227.html
マイナンバー制度の導入によって、国民一人ひとりの全ての行動を監視しようとする日本政府。
この制度と連動して、街頭の監視カメラが既に導入されている。
交通違反者を取り締まる目的であるとして、警察は各所に監視カメラを設置し、ドライバーの顔と車のナンバープレートを自動的に撮影する、いわゆるNシステムと呼ばれる監視システムを導入している。
しかし、Nシステムは交通違反取り締まりが目的ではない。
1999年11月19日、週刊文春に民主党党首(当時)であった国会議員・菅直人の不倫スキャンダルが掲載された。妻のいる菅直人が若い女性と不倫しているという内容であった。
ところが当時は、野党であった公明党が自民党と連立を組もうとしている最中であり、国会や世論の中には権力を欲しがる公明党の姿勢を非難する論調が多かった。
そこで自民党、公明党からの「要請」で、警視庁は民主党・菅直人の自宅周辺の監視カメラ・Nシステムを駆使し、菅を監視、24時間菅の行動をチェックし始めた。
そして遂に警察は、菅の不倫の証拠写真撮影に成功する。写真は「警視庁から自民党、公明党の国会議員に渡され」、その国会議員によって週刊文春に手渡され全国に報道された。
このスキャンダル報道により、民主党が「いかにも汚れた政党」であり、その民主党と絶縁し自民党と組む公明党の「姿勢」が正しいという「雰囲気」と世論が形成され、自民党=公明党の連立政権が発足する。
この事件は、警察が自民党、公明党の下部機関、私的機関であり、権力に逆らう人間を「社会的に葬り去り、潰す」ためのスパイ機関である事実を示している。
そしてNシステムが市民の私生活を24時間監視し、個々人の秘密情報を蓄積し、その情報をもとに市民を脅迫し社会的に抹殺する(権力の言いなりに行動させる)ための暴力装置である事が分かる。
この事件を前後し、「権力に恐怖した」菅が警察官僚を含めた霞が関の官僚に対し「柔軟・歩み寄り」の姿勢を見せ始める。
Nシステムは、国民を「操作・コントロール」するための、デマゴギー政治の道具である。
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