ＪＲ東日本は２７日、１１月３０日から１３年ぶりに導入する山手線の新型車両「Ｅ２３５系」に乗って、横須賀線の短い旅を楽しむ初乗りツアーを運行開始日前日の同月２９日に実施すると発表した。電車にただ乗るだけのツアーだが、運行前の新型車に一般客を乗せるケースは同社では初めて。営業開始後は走ることがない路線を１日限定で使うとあって、鉄道ファンの人気を呼びそうだ。

　同社によると、Ｅ２３５系は試運転中だが、１編成しかないこともあり「いつ走っているのか」といった問い合わせがあるなど人気が高まっている。

　ツアーは横須賀線の品川乗車・鎌倉下車と横須賀乗車・品川下車の２種類で、それぞれ１回。山手線には各駅停車しかないが、この日だけは大船駅に停車する以外はノンストップという。

　申し込みは１０月２９日から品川駅などで受け付ける。往復運賃や帰りの普通列車グリーン料金、２０００円分の商品券や記念品代込みで大人６８００円、小学生は６２００円。【本多健】