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米 追加借金で与野党合意 債務不履行は回避へ
10月28日 8時10分

アメリカでは、議会の与野党の対立で政府が追加の借金をできず、来月にも債務不履行に陥る事態が懸念されていましたが、与野党幹部は再来年の3月まで借金を認め、オバマ大統領の任期中はこの問題を棚上げすることで合意しました。
アメリカでは政府が国債などを発行して借金できる限度を議会が決めていますが、与野党が財政運営を巡って対立を続け、来月3日までに上限を引き上げなければ政府の資金が尽き、債務不履行に陥りかねない事態が迫っていました。
しかし、大統領選挙を控えるなかで対立を続けることには国民の批判も強く、与野党ともにプラスにならないと幹部らが調整し、再来年の3月までこの問題を棚上げし、政府に追加の借金を認める措置を取ることで合意しました。
議会の上下両院が期限までに関連の法案を可決すれば、オバマ大統領の任期中に債務不履行に陥るおそれは回避されることになります。
また、与野党の幹部は暫定予算でやりくりしている、今月から始まった2016年度の予算についても歩み寄ることを決め、国防費などを上積みした2016年度と2017年度の2年分の予算の大枠を法案に盛り込みました。
財政運営を巡る議会の対立は、おととし政府機関の一部が閉鎖される混乱を引き起こし、アメリカ経済の懸念材料となってきましたが、法案が可決されれば先行きの不透明感も和らぐことになりそうです。

オバマ大統領「これまでになかったこと」

与野党幹部の合意についてシカゴで演説したオバマ大統領は、「この超党派の合意は、これまでのワシントンにはなかったことだ。2年分の予算の大枠が固まれば、その場しのぎの対応で政府閉鎖などのおそれを瀬戸際で回避する繰り返しから解放される」と述べ、合意を歓迎しました。そのうえで、「与野党双方が協力し、遅れることなく法案を可決するよう望んでいる」と述べ、直ちに審議するよう要請しました。

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