「IT エンジニアにとっての PC は、料理人にとっての包丁である。だから自分のこだわりのある PC を自ら選んでもらう」というのがDeNA の基本的な考え方です。
- ノートPC
- 中途採用の場合、入社後に担当業務を把握してから、希望の PC を一定予算以内でメーカーやモデル、スペック (CPU, メモリ, HDD/SSD, 日本語/英語キーボードなど) まで細かく指定していただき、それを用意しています。
- 外部ディスプレイ
- 24 インチディスプレイを 2 枚まで提供しています。ノート PC に 2 枚目を接続するための USB-DVI アダプタも用意しています。
- デスクトップPCまたは2台目のノートPC
- 個人的な実験環境などとしてデスクトップ PC が必要な場合は、標準機 (Mac mini or Dell OptiPlex) を提供しています。緊急対応を行う、出張が多いなどの業務ニーズに合わせて、軽量なノート PC を追加で選択してもらうこともあります。
いずれの PC も購入後 2年を経過すると最新モデルに買い替えを行っています。
エンジニアにとって新しいガジェットはインスピレーションを受けたり、新しい発見を促したりするもの。そこで、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレットコンピュータなどを会社の予算で購入できる制度を用意しています。
- プログラミング言語とDBMS
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DeNAはPerlを多用しているイメージがありますが、SDK開発、スマートフォンネイティブアプリ開発や、またECサービスなど、さまざまな言語を活用しており、プログラミング言語は限定していません。よりよいサービスを効率的かつ高品質に作れるのであれば、手段である言語は何でもよい、というのが開発のスタンスです。
例として、サーバサイドの多くではPerlとMySQL、クライアントサイドでは、JavaScript、HTML5、CSS3を使用しています。一部、Java、Objective-C、Ruby on Rails、ActionScriptを使うことがあります。なお、DeNA のエンジニア採用では一部の専門的なポジションを除いて、特定のプログラミング言語の経験は問いません。優れたソフトウェアエンジニアであればあるほど、他の言語の習得は容易であると考えています。
- プログラムエディタ
- 原則各自が好きなエディタを利用しています。有料ソフトウェアが必要な場合はライセンス購入しています。
- ソースコード管理
- GitHub Enterprise(GHE)を導入し、JIRA(プロジェクト管理ツール)と連携して、活用しています。ソースコード管理だけにとどまらず、プロジェクト(チケット)管理、エンジニア間のコミュニケーションなどもGHE上で行われています。
募集要項上では、年俸換算で 400 ~ 3500 万と幅広く提示しています。
DeNA の場合、ビジネスの成功可否を大きく左右する存在がエンジニアです。ビジネスを成功に導く才能があるなら上限なく投資していく。そういった姿勢を表すため、実質上限が無いことをこの金額の幅で示しています。
もうひとつのメッセージとしては、 DeNA が待遇面でも日本の IT 業界をリードしていきたい、日本の優秀な理系人材に IT 業界を目指してもらいたい、という思いを込めています。
DeNA エンジニアのオープンソース活動、コミュニティ活動、講演・執筆活動などは、自社技術向上やPR にプラスであり、推奨されています。また、勉強会の開催の支援(金銭およびマンパワーの面)や、「Tech Talk」という社内勉強会も、積極的に行っています。
DeNA でオープンソース化している主なソフトウェアには以下のようなものがあります
- HandlerSocket Plugin for MySQL
- HA for MySQL
- MobaSiF
CPAN author になっているエンジニアも 10 人近くにのぼります。
また、社外のオープンソースソフトウェアの活用 (取り込み) やそこで得られた知見のフィードバックも積極的に行っています。
- Perl
- YAPC::Asia Tokyo では毎年数名が講演を行っており、JPA (Japan Perl Association) のスポンサーも務めています。また、Shibuya.pm, Yokohama.pm, Hokkaido.pm などの Perl Mongers 勉強会で発表を行っているエンジニアもいます。
- MySQL
- 2011 年 米Santa Clara で開催された MySQL Conference では DeNA からの発表提案が 3 件採択され、講演を行いました。また、同カンファレンスで DeNA は MySQL Corporate Contributor of the Year 2011 を受賞し、世界的にMySQLに貢献した企業として認められました。
上記以外のプログラミング言語やプロダクトに関してもコミュニティ活動を行なっているエンジニアがいます。
WEB+DB PRESS などの雑誌、IT Media / @IT / gihyo.jp などのオンラインメディア、その他書籍に関する執筆活動や翻訳を行っているエンジニアもいます。
オープンソースやコミュニティでの活動、執筆活動の情報などについては、Technology of:Dena というエンジニアブログでも披露しています。
世界最先端の技術に触れるための制度です。世界中の国際会議、セミナー、フォーラム、展示会などに社費で参加できます。年4回、エンジニア自ら参加イベントを選定し、参加することによって会社にもたらされるメリットや、自身の意気込みなどを含めて提案し、その内容をもとに審査が行われます。最近では半年で10名前後のエンジニアが派遣されています。
以下のようなものを用意しています。
- フリーランチ
- 渋谷オフィスに設けられたカフェテリア 「Sakura Cafe」 および初台オフィスのリフレッシュルームにて、毎営業日に無料のランチが提供されます。また、このカフェでは勉強会が頻繁に開催されています。
- 家賃補助制度(正社員対象)
- 指定地域に居住する正社員に対して毎月3万円が補助されます。(指定地域は勤務地ごとに異なります)
- 健康管理室
- 健康相談や体調不良時の対応ができる保健師の資格を持ったスタッフが常駐しています。
- マッサージルーム(正社員対象)
- 社内に開設されたマッサージルームを安価な料金で利用する事ができます。
- 1weekoff(正社員対象)
- リフレッシュを目的に、年に1回は1週間の休暇を取得する事を推奨し、全社の取り組みとして有給休暇の取得促進を行っています。