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ホーム2015年 プレス・リリース −ガートナー、日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2015年」を発表

2015年10月27日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2015年」を発表

明日 28日より30日まで東京・台場で開催する『Gartner Symposium/ITxpo 2015』において 幅広い視点から知見を提供

ガートナー ジャパン株式会社 (所在地:東京都港区、代表取締役社長:日高 信彦) は本日、「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2015年」を発表いたしました。本レポートでは、近年ガートナーがその重要性を強調しているNexus of Forces (力の結節:モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションという4つの力の強固な結び付き) との関連性と、デジタル・ビジネスの進展への貢献という視点から、36のキーワードを選定し、日本国内におけるトレンドを示しています (図1参照)。



ガートナーのハイプ・サイクルは2,000を超えるテクノロジを112の分野にグループ化し、市場のハイプ (市場での経験や実証基盤のない過度な宣伝)、成熟度、ビジネス・メリット、今後の方向性に関する分析情報を、企業の戦略/プランニング担当者に提供するものです。1995年以来、ガートナーは新しいテクノロジおよび革新的テクノロジに伴う大きな期待、幻滅、最終的な安定という共通のパターンを明示する手段として、ハイプ・サイクルを活用しています。

2007年より発表している「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル」は、ユーザー企業のCIO、IT部門のリーダー、テクノロジ・ベンダーのマーケティング、製品開発、戦略企画担当者に向けて、先進テクノロジのポートフォリオを策定する際に考慮すべきトレンドを業種横断的な視点で示したものです。

ガートナー ジャパンのリサーチ部門バイス プレジデント、堀内 秀明は次のように述べています。「Nexus of Forcesの構成要素である、モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションに注目してみると、モバイル (モバイル・コンピューティング)、クラウド (クラウド・コンピューティング)、インフォメーション (代表としてビッグ・データ) は、すべて幻滅期に位置しています。また、ソーシャル・メディアについては、2014年時点で生産性の安定期に達しているものの、企業における利用に関する項目は、幻滅期に位置するものが複数見られます (エンタプライズ・ソーシャル・ソフトウェア、ソーシャル・アナリティクス)。日本では、モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションのビジネス活用がこれから重要になるという理解が広がったものの、成功事例以上に、取り組みにおける困難さや想像との違いに直面することが多くなってきているため、多くのキーワードが「過度な期待」のピーク期を越え、幻滅期に達したと評価しています。

しかし、自社システムの構築・更改に関する計画を策定する中で、採用するテクノロジやプラクティスを決定していく上では、ハイプにとらわれない視点に立ち、導入する (あるいは導入しない) ことによって自社が受ける影響 (ビジネス・チャンスやリスク) の大きさという観点からも評価する必要があります。

このような観点から、モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションを見ると、モバイル・コンピューティング、クラウド・コンピューティングには引き続き「革新的」なビジネス貢献が期待でき、今後2〜5年で成熟すると考えられます。また、ビッグ・データについても「革新的」なビジネス貢献が期待でき、5〜10年で成熟するものと評価しています。

したがって、モバイル、ソーシャル、クラウド、インフォメーションをそれぞれ個別に、あるいはこれらのいくつかを組み合わせてビジネスに生かすという考え方自体は衰えず、5年後には多くの企業が、何らかの形でこうしたテクノロジの恩恵を受けるようになっているものと考えられます」

堀内は次のように続けています。「今回のハイプ・サイクルでは、Nexus of Forcesに注目しましたが、企業はNexus of Forcesのみを意識していればよいというわけではありません。例えば、日本ではビジネスのグローバル化が長らく重要視されていますが、本ハイプ・サイクルを見ると、ERP実装 (グローバル・ロールアウト) が生産性の安定期に非常に近い位置にあることが分かります。企業のビジネスを下支えする基幹システムのグローバル展開は、徐々に当たり前のものになりつつあると言ってもよいかもしれません。一方、デジタル化やデジタル・ビジネスがにわかに注目されるようになりましたが、前述のとおり、Nexus of Forcesの構成要素が幻滅期にある中で、それらを組み合わせて新たなビジネス・モデルを生み出すということは、容易ではありません。ベンダーからもさまざまな支援サービス (デジタル・ビジネス・コンサルティング・サービス、オフショア・デジタル・イノベーション) が登場しつつありますが、ハイプ・サイクル上では黎明期に位置付けられています。今後、ビジネスの拡大にITが貢献していく上では、基幹システムのグローバル展開のような成熟しつつある分野と、デジタル・ビジネスのような未成熟な分野を同時に検討し、自社における最適なバランスを見いだしていくことが、CIOを筆頭としたITリーダーに強く求められるものと考えます」

明日10月28日より30日まで東京・台場で開催する『Gartner Symposium/ITxpo 2015』では、前述の堀内をはじめ、ガートナーの世界的なトップ・アナリスト陣、日本市場を熟知した日本のアナリスト陣が、デジタル・ビジネスとデジタル・テクノロジについて、さらにIT全般に関する従来の観点も含めて、幅広い提言を行います。

『Gartner Symposium/ITxpo』について
『Gartner Symposium/ITxpo』はCIOをはじめとするITリーダーが一堂に会する、世界で最も重要なITイベントです。このイベントでガートナーは、グローバルなITリサーチ/アドバイザリ企業として、中立・公正な立場から客観的かつ信頼性の高い知見を提示するとともに、主要なテクノロジ・ベンダー各社の最新ソリューションに触れることができる場を提供いたします。『Gartner Symposium/ITxpo』は、企業が自社の現状と将来の展望を検証、確認、再定義する上で非常に有意義なイベントとして高い評価を得ています。

『Gartner Symposium/ITxpo 2015』(10月28〜30日、東京・台場) に関する詳細は、http://www.gartner.co.jp/symposium でご覧いただけます。


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