記事詳細
【デビュー】
「迷彩服の自分も好きに」“陸自の美人歌姫”鶫真衣さん(28)(下)
--その根性はどこからくるのですか
好きな言葉は「為(な)せば成る。為さねば成らぬ何事も」。強い意思を持って取り組むことは大切です。スポーツ選手が書いた本をよく読みます。勝負に挑もうとする気持ちや気迫がかっこいいと思います。
《陸自中部方面音楽隊に配属されてから1年。演奏会に向けた練習だけでなく、駐屯地の警備の任務や野外訓練などもこなす》
音楽隊は雰囲気が明るく、意識が高い人が多いので刺激を受けています。最初は迷彩服を着ている自分が鏡に映ると「本当に自分なのかな」と首をかしげたりしましたが、最近は迷彩服を着ている自分も好きです。しゃきっとします。演奏会でも普通のドレスより陸自の衣装の方が身が引き締まります。
-今後の目標は
「音楽の力」で人の心を癒やしたり、元気づけたりするのが私たちの任務。11月13~15日、日本武道館(東京都千代田区)で「平成27年度自衛隊音楽まつり」があり、海自、陸自、空自などの音楽隊が集まるので楽しみにしています。
文 栗井裕美子
写真 南雲都
【プロフィル】昭和62年、金沢市生まれ。国立音楽大学卒業後、洗足学園音楽大学大学院修了。ソプラノ歌手として、中村智子氏やウーヴェ・ハイルマン氏らに師事し、平成26年4月、陸上自衛隊に入隊。朝霞駐屯地(東京都練馬区)で基礎訓練を受けた後、同10月に陸自中部方面音楽隊(兵庫県伊丹市)に配属された。陸自初の声楽要員として陸自内外の演奏会などに出演している。