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 横浜市都筑区のマンションが傾いた問題で、杭の施工データを偽装した旭化成建材の現場責任者がかかわった全国41物件のうち、茨城、愛知、岐阜3県の5件が27日、明らかになった。各自治体が公表した。いずれも傾きなどの異常は見つかっていない。

 茨城県は、東海村の加速器実験施設「J―PARC」にあるニュートリノ実験施設の関連工事にかかわっていたと発表した。28日に県の担当者が現地で調査する。運営する高エネルギー加速器研究機構は「毎年、施設の測量で傾きがないか確認し、安全性に問題はない」と説明している。ニュートリノ実験施設は2004~08年度に建設され、素粒子の性質を解明する実験をしている。

 愛知県では刈谷市立東刈谷小学校、碧南市立日進小学校、飛島村営の福祉施設「ふれあいの郷」で、岐阜県では大垣市立小野(この)小学校で増築工事に責任者がかかわっていたという。