米原子力空母:ロナルド・レーガン 横須賀港に入港
毎日新聞 2015年10月01日 11時32分(最終更新 10月01日 13時00分)
米海軍原子力空母の後継艦ロナルド・レーガン(RR)=全長333メートル、排水量9万7000トン=が1日、神奈川県横須賀市の米海軍横須賀港に入港し、同基地に配備された。2008年9月に配備されたジョージ・ワシントン(GW)の後継艦で、同基地では初の原子力空母交代。集団的自衛権行使を認めた安全保障関連法が成立、公布される中での新空母入港となった。
RRはGWと同型のニミッツ級で2基の原子炉を搭載、日本配備前にコンピューターのシステムが最新鋭化された。イラク戦争に従事したほか、11年3月の東日本大震災では、米軍の災害救助支援「トモダチ作戦」の主力艦を務めた。一方、震災当時の乗組員が福島第1原発事故で飛散した放射性物質で被ばくして健康被害を受けたとして、東京電力などを相手取り米連邦地裁に集団提訴している。
この日は海上自衛隊の最新鋭護衛艦「いずも」が東京湾まで随行。RRは甲板上に「はじめまして」の人文字を描き、日米連携をアピールした。接岸後、記者会見したレイ・メイバス海軍長官は「約42年前のミッドウェー配備以来、米海軍は空母を切れ間なく横須賀に前方展開してきた。(安保関連法成立については)日米関係が強化され非常に喜ばしい」と語った。【田中義宏】