26日午後8時ごろ、東京都日野市三沢の緑地で、近くに住む小学4年の10歳とみられる男児が全裸で手足を縛った状態で、木で首をつり死亡しているのを警視庁日野署員が見つけた。目立った外傷はない。同署は自殺と事件の両面で調べている。日野署によると、男児は同日午前11時ごろ自宅を出たが帰宅せず、母親が午後6時半ごろ110番。同署が男児の立ち回り先を捜し、遺体を発見した。
遺体は首をビニールひもで木の幹にくくり付け、約1・5メートル離れた崖地に横たわる状態だった。両手もひもで後ろ手に縛られ、両足も縛ってあった。衣類は遺体の近くにあった。
現場は京王線高幡不動駅の南西約600メートルで、住宅街に囲まれた丘陵地。山林に入ると、日中に子どもたちが遊べるような広場もあるが、夜になると明かりはなく、暗闇に包まれて何も見えない。
近くに住む男性は「子どもが1人で遊びに行くところではない」と話した。近所の82歳女性は午後9時ごろに10台ほどのパトカーが集まりだしたため、家を飛び出したという。深夜0時を過ぎても「あれだけの騒ぎだったのに、近隣住民には何も説明がない。それが不安です」と話した。