【ソウル=峯岸博】韓国を訪問した外務省の石兼公博アジア大洋州局長は27日、ソウルで李相徳(イ・サンドク)外務省東北アジア局長と会談した。会談後、11月初めの日韓首脳会談で焦点となる従軍慰安婦問題などについて記者団に「私どもの立場を述べて、先方も立場を述べて率直な意見交換をした」と語り、日韓間になお隔たりがあることをにじませた。
韓国側が首脳会談の11月2日開催を提案したと明かしたことには、提案そのものを否定した。日本政府は韓国側が「提案」との形で一方的に会談日程を表面化させたことに「日本をけん制する狙いではないか」などと不快感を強めている。
韓国、アジア大洋州局長