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【米イージス艦南シナ海派遣】韓国、米中の狭間で対応苦慮 「事実関係を把握中」論評避ける

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【米イージス艦南シナ海派遣】
韓国、米中の狭間で対応苦慮 「事実関係を把握中」論評避ける

 【ソウル=藤本欣也】韓国の外務省報道官は27日の記者会見で、米駆逐艦がスプラトリー(中国名・南沙)諸島の人工島付近を航行したことについて「事実関係を把握中だ」と論評を避けた。事実と確認された場合に関する質問にも答えず、慎重な対応に終始した。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は先の米韓首脳会談で、オバマ大統領から、中国が国際規範を順守しなかった場合には「米国と同じ(非難の)声を上げることを期待する」と求められた経緯がある。最大の同盟国・米国と、最大の貿易相手国・中国の間で対応に苦慮する韓国の現状を如実に示した形だ。

 26日付の韓国紙、朝鮮日報によると、韓国大統領府関係者はオバマ発言に関連し、「『国際規範による紛争解決』というわが国の立場を堅持する」と指摘した上で、「新たな立場を打ち出す状況ではない」との考えを表明。韓国政府関係者も「米中が軍事衝突する状況になれば、米側を支持するほかないが、その前に中国の神経を逆なでする必要はない」との見解を示していたという。

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