日本政府は南シナ海で中国が「領海」と主張する海域に入った米海軍のイージス駆逐艦の動きを注視している。日本にとって重要なシーレーン(海上交通路)にあたる南シナ海で米中に不測の事態が起きれば、日本の安全にも影響を及ぼしかねないためだ。
菅義偉官房長官は27日の記者会見で「南シナ海での埋め立てや一方的な現状変更は国際社会の共通の懸念事項だ」と中国の活動は容認できないとの立場を重ねて示した。岸田文雄外相も「開かれた自由で平和な海を守るために国際社会が連携していくことが重要だ」と指摘した。
一方、菅長官は「米軍の作戦の一つ一つにコメントは控える。緊密な情報交換をしている」と述べ、事前に米国から日本政府に通報があったかどうか明かさなかった。
菅義偉、岸田文雄、日本政府、南シナ海関連