福宮智代
2015年10月27日14時41分
肝臓移植の際に受けた輸血に含まれていたE型肝炎ウイルスに感染し、2人が慢性肝炎を発症していたことが厚生労働省研究班の調査でわかった。E型肝炎は慢性化しないとされていたが、移植後に免疫抑制剤を使っていて、抵抗力が落ちていたことが影響した可能性があるという。
研究班は、肝臓移植を実施している全国17カ所の医療機関で、移植を受けた患者1893人を対象に調べた。生体肝移植を受けた60代女性と40代男性が、血液中にウイルスが6カ月以上認められ、慢性肝炎と診断された。ともに治療を受けて、回復しているという。
E型肝炎は、ウイルスに汚染された豚の生レバーや水などを口にすることなどで感染する。日本赤十字社によると、輸血が原因で感染したケースは2002~14年に17例ある。E型ウイルスは急性肝炎を起こすが、慢性化はしないとされ、感染者が多い北海道を除き、献血された血液の検査項目に入っていない。
調査を担当した筑波大の大城幸雄講師(消化器外科)は「移植手術で輸血する場合には、事前にE型肝炎ウイルスを検査した血液を使う体制を検討すべきではないか」と話す。(福宮智代)
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朝日新聞社会部
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