仕事で訪れた南港ATCに少し早く到着
どうも千日です。大阪市営地下鉄ニュートラムのトレードセンター前を降り、ATC(アジア太平洋トレードセンター)のビルを抜けると、そこはフェリーの船着場です。
抜けるような秋晴れの下、折しもさんふらわあが停泊していました。
スズメと朝食のパンを分け合う枯れた中年、千日
平日の朝の南港は人も疎らです。
自販機で缶コーヒーのジョージア・エメラルドマウンテンを買い、朝食として鞄に忍ばせてきたパンを取り出します。
そう、私はこの為に30分早く家を出たのでした。
木陰に腰掛け、さんふらわあをアテに食べ始めます。パンに寄って来るスズメ達、千切って与える千日。
この一連の行動が少なからず、千日のサンチマンタリスムに影響しました。
そう。かつて梅田コマ劇場の前の広場で昼休みに鳩にエサをやっていた、コマ劇場のおじさんの事を思い出しました。鳩にエサをやるとき、それは好い顔をしていました。
その梅田コマ劇場も、もうありません。
波止場に来ると遠くへ行きたくなりますね
パンが無くなるとスズメは一斉に何処かへ飛んでいきました。千日もあと10分程で仕事です。
この南港のフェリー乗り場から、さんふらわあで沖縄に行く事が出来ます。こんな事を知ってるのは、ある事件がきっかけでした。
この大阪南港フェリー乗り場は数年前にある事件の捕物で世間を賑わせました。犯人は整形で顔を変え、日雇い労働で日銭を稼ぎ、沖縄の無人島に身を隠すという繰り返しで、2年7ヶ月の間、逃亡生活を送ったそうです。
そして、稼いだ金で沖縄に行くところ、南港のフェリー乗り場の待合室で逮捕されました。
警察官『◯◯か?』
犯人『はい』
そういう事もあった場所かと思うと、こののどかな風景の中にも少し不穏な陰を感じます。
今このフェリーに乗ったら沖縄に行けるのかもしれない
このフェリーに乗ってしまおうか
なんて考えてみます。
普通に考えると、まあ一時タイヘンな騒ぎと迷惑になるんでしょうが、代わりの誰かが何とかするんでしょう。1週間もすれば平常運転。
私の代わりのいないもの…
妻の泣き顔が浮かびました。私の代わりのいない役目といえば、今のところ他にはありません。
いや、実のところ単に群れからはぐれる事を恐れているだけで、妻を理由にしているだけなのかもしれない。
そんな事を考えたところで、時間になりました。
徐々に現実に戻っていく感覚。
警察庁生活安全局生活安全企画課の統計情報より
『平成25年度中における行方不明者の状況』から抜粋
男女別行方不明者の推移
毎年8万人超の人が失踪しています。性別では男性の失踪者は女性の約2倍、明らかに男の方が多いです。なぜ男に失踪者が多いのか?
その答えは誰も知りません。
教訓
みだりに朝早く波止場へ行って小鳥に餌などやってはいけない。
以上、千日のブログでした。
蛇足
いやはや危ない所でした。以後気をつけます;^_^A
ちなみに行方不明者の所在確認数も毎年8万人弱で推移しています。
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