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中央アジア歴訪中の首相 キルギスへ10月26日 4時30分
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中央アジアなどを歴訪中の安倍総理大臣は、日本時間の26日、キルギスを訪れて、アタムバエフ大統領との首脳会談に臨み、民主主義の定着に向けた協力や幹線道路の改修などの支援について、意見を交わすことにしています。
安倍総理大臣は25日、4番目の訪問国のウズベキスタンでカリモフ大統領と会談し、日本企業が参画して、ウズベキスタンの国内産業の多角化に寄与することで、経済分野を中心に両国の関係を強化することなどを盛り込んだ、共同声明を発表しました。
このあと、安倍総理大臣は、第2次世界大戦後、旧ソビエトによって抑留され、強制労働に動員されて亡くなった日本人の墓地を参拝しました。
ウズベキスタンでの一連の日程を終えた安倍総理大臣は、日本時間の26日午後、次の訪問国のキルギスに向かいます。キルギスは、人口560万人で、GDP=国内総生産は中央アジアの中で最も低く、旧ソビエトから独立したあと民主化を進めたものの、議会制民主主義の定着が課題となっています。日本の総理大臣がキルギスを訪問するのは初めてで、安倍総理大臣はアタムバエフ大統領との首脳会談で、民主主義の定着に向けた協力や、幹線道路の改修といったインフラを整備するための支援などについて意見を交わすことにしています。
また、今回の訪問団には、日本から50の企業や団体が同行しており、安倍総理大臣は、訪問先の国で、閣僚などが参加するビジネスフォーラムなどを開き、天然資源に恵まれた各国との経済関係の強化につなげたい考えです。
このあと、安倍総理大臣は、第2次世界大戦後、旧ソビエトによって抑留され、強制労働に動員されて亡くなった日本人の墓地を参拝しました。
ウズベキスタンでの一連の日程を終えた安倍総理大臣は、日本時間の26日午後、次の訪問国のキルギスに向かいます。キルギスは、人口560万人で、GDP=国内総生産は中央アジアの中で最も低く、旧ソビエトから独立したあと民主化を進めたものの、議会制民主主義の定着が課題となっています。日本の総理大臣がキルギスを訪問するのは初めてで、安倍総理大臣はアタムバエフ大統領との首脳会談で、民主主義の定着に向けた協力や、幹線道路の改修といったインフラを整備するための支援などについて意見を交わすことにしています。
また、今回の訪問団には、日本から50の企業や団体が同行しており、安倍総理大臣は、訪問先の国で、閣僚などが参加するビジネスフォーラムなどを開き、天然資源に恵まれた各国との経済関係の強化につなげたい考えです。
キルギスとは
キルギスは、中央アジアの南東部に位置し、東側で中国と国境を接していています。人口は560万人、国土の半分は標高3000メートルを超える山岳地帯です。1991年に旧ソビエトから独立したあと、民主化を進めて、議会重視の国家運営を行っている中央アジアでは随一の民主主義国家です。市場経済化も進め、1998年には旧ソビエト諸国で最も早く、WTO=世界貿易機関への加盟を達成するなど、「中央アジアの優等生」とも呼ばれましたが、もともと石油やガスなどの資源や産業基盤に乏しく、経済は低迷しています。ロシアの空軍基地があり、安全保障面で依存しているほか、ことし5月には、「ユーラシア経済同盟」にも参加を決めるなどロシアとの関係は強くなっています。一方で、GDPの31%をロシアに出稼ぎに行った労働者からの外国送金に依存しているため、最近のロシア経済の低迷の影響でキルギス経済の状況はさらに厳しくなっています。また、近接するアフガニスタンからの麻薬の流入やイスラム過激派の浸透を防ぐため隣のタジキスタンやウズベキスタンとの国境の管理が課題となっています。