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【プロ野球】

悩める山田にキヨシ突然指導 福岡空港でバッタリ

2015年10月27日 紙面から

飛行機の搭乗を待つ間、居合わせた中畑清さん(右)からアドバイスを受けるヤクルト・山田=福岡空港で(沢田将人撮影)

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 プロ野球のSMBC日本シリーズ2015は27日、神宮球場に舞台を移して第3戦(午後6時15分開始予定)が行われる。両チームは26日、神宮球場に移動し、それぞれ練習した。本拠地で巻き返しを期すヤクルトは野手は休養日で、先発投手陣が調整。2年連続の日本一へ優位に立ったソフトバンクは神宮球場で全体練習を行った。

 神のお告げか…。不調に陥ったトリプルスリー男に、絶好調男が金言を授けた。神宮で行われる第3戦に向け福岡から東京への移動日となった26日、“事件”が起きたのは福岡空港の搭乗待合室だ。前日の第2戦をテレビ解説していたDeNAの中畑清前監督(61)がヤクルト・山田哲人内野手(23)を呼び止め、突然、打撃指導を始めた。

 キヨシ「おまえやバレンティンがセンター返ししても、相手は怖くないんだよ。左中間に持って行くくらい思い切り振れば、打ち損じてもファウルになる。スイングが弱いからポップフライになるんだ」

 これまであいさつ程度しか交流のなかった山田だが、今季の敵将だったアドバイスに直立不動で神妙な面持ち。参考になったのか、感謝の言葉が口をついた。

 山田「いきなり『テット』って呼ばれてびっくりした。『ツ』が小さかった。気にかけてもらえるのはうれしいこと。参考にしたい」

 日本シリーズ2試合で山田は7打数1安打。チーム全体でも計7安打だけに、山田だけが不振と言うわけではない。だが打撃内容は早めに追い込まれ、5球以内で高めの球を打たされポップフライの連続…。レギュラーシーズンと違う状態に、今季は敵将だった中畑前監督も黙っていられなかったのだろう。大きな身ぶり手ぶりを交えて、アドバイスは続いた。

 ヤクルトが息を吹き返すためにも、山田の復調は不可欠。「本拠地なんで、何とか勝って福岡に戻りたい」。山田がキヨシからの金言を胸に巻き返しを誓った。

  (竹村和佳子)

 

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