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中国外務省「必要に応じすべての措置取る」10月27日 15時52分
中国が南シナ海で造成している人工島から12海里以内の海域をアメリカ軍のイージス艦「ラッセン」が航行したことについて、中国外務省の陸慷報道官は27日の記者会見で「断固反対する」としたうえで、「関係する海域と空域の状況を引き続き厳しく監視し、必要に応じてすべての措置を取る」と警告しました。
この中で陸報道官は、「アメリカの軍艦『ラッセン』は、中国政府の許可を得ずに、中国の南沙諸島に近接した海域に不法に進入した」と非難したうえで、「中国の関係部門が法に基づいて監視、追跡、警告した」と述べました。さらに、「どの国であっても航行や飛行の自由を名目に中国の主権と安全を損なうことには断固反対する。われわれは関係する海域と空域の状況を引き続き厳しく監視し、必要に応じてすべての措置を取る」と警告しました。また、陸報道官は「繰り返し、この地域で緊張をつくり出し、故意に問題を起こすのなら、中国は1つの結論を出さざるをえないかもしれない。すなわち、われわれの建設を強化、加速する必要があるだろう。アメリカには、策を弄してまずいことにならないよう忠告する」と述べ、人工島で滑走路などの建設をさらに進めることを示唆しました。
一方、陸報道官は、「ラッセン」の航行に対し「監視、追跡、警告した」と強調したものの、中国の軍艦が現場の海域で対応したのかどうかについての質問には明確に答えませんでした。
一方、陸報道官は、「ラッセン」の航行に対し「監視、追跡、警告した」と強調したものの、中国の軍艦が現場の海域で対応したのかどうかについての質問には明確に答えませんでした。