初見翔
2015年10月27日18時18分
讃岐うどんの「だし」に使われる香川県・伊吹島のイリコ。その原料となるカタクチイワシを取る網元の一部が廃業の危機にひんしている。台風によって船から加工場にイワシを送る桟橋が壊れたためだ。県内のうどん店からも心配する声が漏れている。
伊吹島では17の網元がそれぞれ、6~9月の漁期中、カタクチイワシの漁と加工を行っている。イリコづくりは鮮度が命。沖合で水揚げしたカタクチイワシは、島の桟橋に横付けした船からホースで吸い上げられ、直接加工場に運ばれる。
加工場は網元の数と同じ17あるが、7月に香川県内を通過した台風11号によって、九つが乾燥機の水没や壁の損壊などの被害を受けた。
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朝日新聞社会部
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