小学生のころ、私の小学校では男女ともに走るのが速い人がモテていた。
当時は何も疑問に思わず、走るのが遅い自分を心底残念に感じていたものだ。
あ〜、走るの速くなりたい!
徒競走は運動会の花形だし。
でも自分がどんなに全力で走っても速い人にはかなわない。
「自分の人生、パッとしないな〜。」
と悔しがっていたのだ。
しかし、大人になった今。
大抵の職業では、走るのが速いことはほぼなんのアピールにもならない。
予想外のパラダイムシフトが起こったのである!
合コンで「50メートル7秒台なんだ〜」と自慢しても、「へ〜、すごいですね」で終わるだろう。
「で、その特技はいつ使えるの?」という感じ。
大人になってからは、むしろ駅などで走っているとせわしない人となり、優雅に歩いている人のほうがかっこいいのだ。
タイムマシンで戻って子どものころに自分に1言だけ言えるとしたら、
「君の戦う場所はそこじゃないよ!」と言ってあげたい。
最近、数十年ぶりに会社のスポーツ行事で全力で走る機会があった。
全力でもやっぱり遅くて、小学生時代の無力感をちょっと思い出した。
しかし、あの頃のように
「あ〜、私の人生パッとしないな・・・」
とは全く思わない。
「でも私はパワポで資料作るの得意だし、本を読むの速いし、まぁいいか!」
というように、自分のフィールドを知っているのだ。
かと言ってモテはしないが(笑)、
自分のフィールドが認識できるのが大人になる醍醐味だ。
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「さあ、才能に目覚めよう」の著者が書いた本。
簡単なテストで自分の強みがわかるので、オススメ
私は教えることが得意みたい。